ハリウッド

アベンジャーズ最新作がコナンに負けた?世界的な流行をも度外視する日本鎖国文化は奇怪なり!

© Marvel


真の意味での最強の敵はサノスではなくコナンだったとは・・・・・・
「邦高洋低」と言われていた日本の映画興行収入も、実は2013年頃から洋画が巻き返しており、ここ数年はすっかり洋画の年間興収成績は邦画を勝っている状況なのは言うまでもない。しかし、我が国日本では時たま奇怪な現象が起きる。それも、世界的に超ド級のメガヒット作と話題になっている作品ばかりが。よりによって日本の人気アニメの映画版に興収で負けるのだ。

オープニング興行収入記録は米国・全世界合計にて歴代最高記録を樹立、わずか7日間で8億ドルを突破するなど映画史に残る快挙を成し遂げ全世界を制覇している『アベンジャーズ/インフィニティ―・ウォー』が『名探偵コナン』の最新映画に興収で負けたというのだ。コナンが悪いと言うつもりは一切ない。けど、番狂わせもいいところで、世界的な流行や時流を敢えて感じ取ろうとしないのか? 単に作品に興味がないのか? アニメの国ならではの現象なのか? とにかく驚きである。少し呆然気味に。



米Comicbook.comは「『インフィニティ・ウォー』が世界を制する」と題してこの現象を伝えた。

いや、アジアの一箇所だけ、『アベンジャーズ』にはライバルがいた。それは、コナンという名のアニメ探偵だ。

日本時間2018年4月27日(金)に公開された『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の初週末動員数記録は、公開3週目となる『名探偵コナン』最新作に破れ、2位スタートとなった。コナンは既に3週間前に公開されているにも関わらずってところが、実にこの奇怪さを助長していると言えよう。Comicbook.comは、「ちょっと待ってくれよ、アニメの方が『アベンジャーズ』より強いっていうのか?」とこの不思議な結果を伝えていた。
何もハリウッドが絶対王者とも限らない。人それぞれの嗜好もあって当然で、それを止める権利は誰も無い。ハリウッド大作を強制する義理も誰も無い。けども、問題は、こうなってくると、いよいよ映画も鎖国状態と言えるってこと。

(C) Marvel Studios 2018

あれだけ世界的ニュースにまでなった『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でさえも、その年2015年に大流行した『妖怪ウォッチ』の映画版に負けるし、ついこの前に世界的に大流行した『ブラック・パンサー』も『ドラえもん』最新作に負けた。この三作品のどれもが、ここ数年の間で最も話題になり、記録的なヒットを飛ばした作品である。洋画至上主義みたいなことを訴えたいのではない。

1997年『タイタニック』が世界的ヒットを飛ばした時には日本でも特大ムーブメントを巻き起こした。しかし、『アバター』に関しては、日本でも年間トップになるほどヒットするものの、歴代の興収に関わる程のヒットには至らなかった。この頃から、日本が世界の流行と足並みを揃えない風潮が出来上がっている。
特に、音楽の世界がそうである。私は常日頃から、邦楽界はマスターベーション産業だと揶揄しているが、世界基準では無く、日本国内でどれだけヒットをさせるかのプロモートしか考えてない。最近こそ、BABYMETALとか世界で活躍するアーティストも出てき始めてはいるが。
自国の作品が自国で評価されることに何の異論も無く、むしろ、素晴らしいことだと思うが、やはりエンターテイメントの本場は欧米である。殊更、映画に関しては雲泥の差だ。『インフィニティ―・ウォー』がすこぶる素晴らしい作品だとは言わないけどさ。洋画好きとしての勝手な押し付けと思われると嫌なんだが、見て欲しいなと思うわけだ。

(文・ROCKinNET.com編集部)
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