映画レビュー

【映画レビュー】『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』最高のひと言!トム・ホランドと共に歩んだ「青春」に感謝する三部作完結編!



© 2021 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved
© 2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

※※※ 注意 ※※※
当記事はネタバレ回避を心掛けており、
予告編や既に公開されている特別映像で窺い知れる内容にしか触れておりませんが、
全く予備知識を得ずして観たほうがいい作品には間違いないので、
未鑑賞の方の閲覧は禁止させて頂きます。

ネタバレ回避のために、ただ「最高」としか言えないのが実にもどかしが、スパイダーマンをマーベルを、広義的に言えばエンターテイメントを愛し信じてきた自分を全肯定してくれるような隙の無い娯楽性で快楽の全てを満たしてくれる、そんな大傑作であった。

前作『ファー・フロム・ホーム』で、ミステリオに正体を明かされてしまったピーター。家族や友人、恋人まで巻き込む騒動になってしまう。進学を控えたピーターらは、騒動が原因でマサチューセッツ工科大学から不合格を通知されてしまう、意を決したピーターはドクター・ストレンジの元へ行き、自分の存在の記憶を無くせないかと相談。しかし、仲間内には存在を覚えていて欲しいと横槍を入れたことで、交差するユニバースが狂ってしまう。

この、スパイダーマンでしか実現することが出来なかったであろう「別ユニバース」という概念。アニメ作品『スパイダーバース』でも出て来た概念であるから、スパイダーマンファンならしっくり来ることだろう。
予告編でも既に公開されているが、サム・ライミ版で出演したドクター・オクトパスや、グリーン・ゴブリンが、マーク・ウェブ版で出演したエレクトロや、蜥蜴人間リザードなどが勢揃い。トム・ホランド演じるピーターが活躍し、アベンジャーズが存在するユニバーズに次々にやって来る。
これだけの難敵が大集結するのだから、そこからの展開は、一筋縄ではいかないのは想像に易いが、これも予告編や特別映像で既に公開されているが、彼らがスパイダーマンに殺される運命だ(元のユニバースに戻すのが最適だ)とストレンジに言われるも、ピーターは慈悲を感じ、それを阻止しようとする。
その先は映画を観てのお楽しみと言うことになろうが、この道徳心溢れる寛容性こそ、トム・ホランドが演じてきた「イマドキな」スパイダーマンの最大の特徴だ。時には、それが軟弱で弱点にもなり、未熟とされる由縁でもあったが、今までのホーム・シリーズでは、最終的には寛容性こそが武器となってきた。実に現代の価値観にそぐう。スパイダーマンとは時代を映す英雄像そのものなのかも知れない。



サノスと死闘を繰り広げようとも、未熟で子供で、常にトニー・スタークや、今回はストレンジ等の「大人」の世話を焼いてきたピーターは、必死ながらも、その勇姿こそ「青春」だったと言えよう。この『ノー・ウェイ・ホーム』では、その「青春」の大団円として、思いも寄らぬ興奮やユーモア、感動に満ちた、終着点へと落ち着く。その時、この副題の意味合いを噛み締めると、余計に胸に来るものがある。トム・ホランドと歩んだ、蜘蛛の糸が飛び舞う「青春」に感謝を贈りたい。そして、『ヴェノム』最新作のエンドロールの続きと、どう絡んでいくのか、ホーム三部作はこれで終わるが、今後もトム・ホランドのスパイダーマンの活躍を期待せずにはいられない。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※当記事の著作はROCKinNET.comに帰属し、一切の無断転載・再交付は固く禁ずる。



◆関連記事◆

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 【大混戦】#TimesUp運動の影響で本年度オスカー主演男優賞はティモシー・シャ…
  2. ポール東京ドーム初日を観た!
  3. UVERworldの男祭り遂に東京ドーム実現!でも女性CREWからブーイング?
  4. パリピが日常悩んでる嫌なことって何?ストレス溜めない極意がULTRA JAPAN…
  5. RADWIMPS「HINOMARU」が物議!ポップ・ソングの右傾化に不自然さを感…

関連記事

  1. 映画レビュー

    『マイティー・ソー バトルロイヤル』移民の歌が流れた瞬間アドレナリン大放出!

    マーベルに何を期待するかにも因ると思うが、個人的にはこれで大成功だ…

  2. 映画レビュー

    『アントマン&ワスプ』物理学の常識を自在に遊びまくる発想が見事で楽しい!

    『インフィニティ・ウォー』(以下、IW)が絶望的な内容だったの…

  3. 映画レビュー

    究極の風刺映画『バイス』に脱帽!保守とかリベラル以上に「次のワイスピが楽しみ」が怖い!

    自分が多感な青春期に世界で起こった重大な事件の数々の舞台裏を知…

  4. 映画レビュー

    【映画鑑賞日記】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

    冒頭から巨大な海洋的な異性物が落下してきて、お馴染みの駄目駄目…

  5. 映画レビュー

    『ザ・プレデター』でプレデターはコミック化した

    誰もがプレデターがどれほど無敵で恐ろしい存在か知っている。…

人気の記事

  1. ハリウッド

    【YOUTUBE誕生のきっかけ】来年2018年のハーフタイムショーはジャスティン…
  2. 映画レビュー

    『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』からサザンがエロスを歌う…
  3. ハリウッド

    『君の名は。』遂に北米公開で絶賛の嵐!
  4. ハリウッド

    もはや超人!『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』の撮影舞台裏を知ればト…
  5. 邦楽

    サザン40周年ライヴをLVで観る!~親近感こそサザン最大の魅力だと再確認する~
PAGE TOP