来年2018年の2月に行われるスーパーボウルのハーフタイムショーがジャスティン・ティンバレークに決まった。なんとも無難な抜擢に少し幻滅だ。彼は米音楽界きっての優等生キャラである。業界から愛され、信頼もされている。そして実力者であるから何でもこなしてしまう。リアーナがオープニングアクトを務めるはずだったグラミー賞の前日に恋人のクリス・ブラウンから暴行を受けてしまった際も、緊急の代打として完璧なステージングを披露したように。今回もインシンクが復活するか? などと期待もされているようだが、個人的には、ここ7~8年間のハーフタイムショーがあまりにクオリティが高いがゆえに、無難にまとまるのも退屈だなと思っている。それなら、ジャスティン・ビーバーで観たかった。多くのアメリカ人が反対するのだろうけど。
来年のハーフタイムはジャスティン・ティンバレークか・・・なんだか無難そうだなと言う一抹の不満もあれど(最近ヒット曲あるかい?)、13年前のジャネット乳首ポロリくらいのことしてくれれば面白いんだけどね。と言うか、この動画を探すためにYOUTUBEが誕生したって知ってました? pic.twitter.com/Rwca6rzK8N
— ROCKinNET.com (@ROCKinNETcom) October 27, 2017
ジャスティン・ティンバレークとハーフタイムショーといえばアノ事件
なんて、個人的な文句を言っていたら、実際に文句を言ってる人が多いと聞いて、どんなことにイチャモン付けられているのか調べてみた。
どうも、13年前のアノ事件が関与しているようである。ティンバレークのハーフタイムショー出演は、私の記憶が正しければ、インシンク時代にエアロスミスのゲストで登場、そして、ジャネット・ジャクソンのゲストで登場の過去2回。言わずもがな、後者のジャネットの時は、いわゆる「おっぱいポロリ事件」で全米から非難殺到となり、世界中でも大騒動となった。
それ以来、ティンバレークもジャネットもハーフタイムには出演していないので、“出禁疑惑”まで出ていた。しかし、今回ティンバレークの出演が決まるや否や、ジャネットのファンが「なぜジャスティンだけOKで、ジャネットは出られないのか」と怒り心頭らしく、ハッシュタグ「#JusticeForJanet(ジャネットに正義を)」まで作られているという。
Justin Timberlake announced that he's headlining the Super Bowl halftime show … and many people are calling for #JusticeforJanet. pic.twitter.com/dlfdc8eTyy
— AJ+ (@ajplus) October 24, 2017
この騒動で変わった変化
結局、事故で無く意図的な演出だったことで、このパフォーマンスを企画したMTVは今後一切スーパーボウルに携わることを禁じられる。CBSが55万ドルの罰金を科せられる(2011年にはこの判決は無効となる)。
また、ジャネットはその年のグラミー賞受賞式への出席を禁じられる。
その他にも、今では一般的となった、下着が透けたり、乳首が浮いたりといった衣裳の不都合を指す「wardrobe malfunction」という言葉はこの時に生まれ、08年には辞書に登録される。
この事件以降7年間2011年のブラック・アイド・ピーズ(ファーギー)まで女性アーティストがハーフタイムショーに登場しなかったり、グラミーやオスカーなどの大型生中継番組で遅れが生じるようになる。また、エンタメコンテンツ配信の定義が厳しく制定される。
この事件がYOUTUBE誕生のきっかけとなった
そして、この事件がもたらした、人類史上何よりもの発明が「YOUTUBE」であろう。今ではすっかり全世界の人々の生活に必需品となりつつあるが、当初はYOUTUBEはパーティー映像などの私用ビデオ共有ツールでしかなかったが、実業家のジョード・カリムが、ジャネットのポロリ事件の動画をネット上で検索するのに苦労したため、動画共有サイトを作ろうと決めた。これが後にYOUTUBEとなったのだという。確かに世界的なトピックスだったし、大騒ぎしたが、乳首くらいで、後にここまで世界中の人々の生活を変えてしまうジャネットの凄さよ!
しかし、アメリカと言うのはヌードには厳しくて、暴力には寛容的なのが謎だ・・・・・・
(文・ROCKinNET.com)
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