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エルレ細美が「待った!」転売野放し・・・チケットだけじゃないライヴ物販問題を考える

Twitterより引用

邦楽ロックが好きな皆様こんにちは。皆さんがライヴ行く中で違和感を覚えることありませんか? そう、物販です。誰もが欲しいライヴ・グッズを買うために開演数時間前から並ぶ方も多いでしょう。しかし、これが過剰になり、前日から徹夜する人、始発から並ぶ人もザラですよね。大好きなアーティストの貴重なライヴの貴重なグッズが欲しい。これは当たり前です。だから、開演の前日や半日前から並んでグッズを獲得する。大変だったけど、それもいい思い出! なんて、これを熱心なファン心理で片付けてはいけないと思っています。今日は、多くの方が感じているだろうライヴにおける物販問題について簡単ではありますが考察したいと思います。

2018年8月15日の海浜幕張に異様とも言える長蛇の列が出来た。
ロック界の伝説的なバンド「ELLEGARDEN」の復活ライヴ、その公式グッズを求めるファンが大挙押し寄せたのだ。ZOZOマリンスタジアム周囲を取り囲むような長蛇の列。他のどんな物販列にも劣らない物凄い光景だった。SNSにあがった様子を見て愕然として並ぶことを諦めた。グッズは喉から手が出るほど欲しかったけど。ただ、邦楽ロック人気がどんどん上がって行く中、多い少ないあるにせよ、この光景は何もエルレだけ特別なことではなく、他の大半のバンドで起きているのである。

筆者は話題のラーメン屋の列を10分並ぶくらいなら家でカップ麺でいいというタイプなので、こういう列には並ばない。並んだとしても、そこそこの時間に行って様子見して「これなら並んでもいいかな」程度の時に参加することはある。東京ドーム公演だと1時間弱で買えることが多いから、それは許容範囲だったりとか。
しかし、そんな筆者も過剰な物販の列に挑戦したことがある。
今年2018年の3月末日、My Hair is Badの初武道館公演の際に4時間の物販列を経験した。酷い花粉症なのだが、花粉全盛の時期に、よくもまぁ並んだと思う。そこそこ時間かかるなと思ったけど、まさか4時間もかかるとは予想もしていなかったので並んだはいいが、ある程度、並んでしまうと今までの時間は何だったのかと、ついつい踏ん張ってしまうものだ。筆者は一人で並んでいたが、並んだ後で気付いたが、トイレに行きたくなったらアウトなのだろうか? もし尿意感じた時には、また元の位置に戻ってこれるように、前後の若者に妙に気遣ったり、愛想良くしちゃったりして(笑)三十路のおっさん何をしてる(汗)
今回エルレの列に挑戦された方は、酷暑の中、相当の御苦労をされたことと思う。ただ、それも含めていい思い出なんて思ってはいけない。同じライヴでもチケットの転売は厳しく取り締まっている傾向にあるのに、この物販に関しては完全に放置。「徹夜はやめて下さい」程度の注意喚起が事前にされているだけで、特段なんの対処もされていないのが現状である。しかし、事態はもっと由々しきことになっている。チケット以上に。

完全にエルレなんて興味のないような高齢者。高齢でもエルレを観に来た方は中にはいるだろうが(いても全然いいと思うが)、服装とか身だしなみから鑑みると浮浪チックな印象を受ける方で、おそらくエルレには興味ない可能性が高いなって方が多く見受けられたと。で、実際にSNSにもあげられ、ネットTVでも取り上げられていたが、そういった高齢者が若い転売屋に雇われたことが発覚している。徹夜で並んで、安い給料もらってグッズを購入、転売屋がそれを回収し、高額で転売する。これ以外にだって、並んだついでにTシャツ2枚買って1枚は転売するって例は山ほどあると思う。
これ、パッと見では、需要と供給のバランスが取れた基本的なビジネス構造だと思うのだが、正当な手段と価格で購入しようとしているファンに品が届かないのは問題だろう。綺麗事や御託並べるつもりもないが、他の転売ビジネスと違って、ライヴグッズというのは、ファン心理という理屈では片付けられない人間の想いが大きく関わっている。行き着くところ、それは倫理観という問題だ。エルレの今回のライヴはチケットも低額で、ビジネス的な復活ではないことを示唆している。Tシャツだって2500円と破格の安さだ。それが何倍とかで次々と出品された。

出典:http://ellegarden.jp
© ELLEGARDEN

この状況を見かねて細美が「待った」をかけた! 「あまりに今日の転売状況は酷過ぎる」とし、急遽、通販での発売を決定。もともとビジネス的な発想のないロック・ミュージシャンだけに彼の正義感が許さなかったのだろう。並んで買った方は不毛な時間を過ごしたとガッカリしたかも知れないが、徹夜組の続出、次第に過剰になる長蛇の列、転売、これだけの問題が起こっているにも関わらず、業界ほぼ放置状態の中で、ミュージシャンとして、初めて声を上げた細美武士と彼の決断には心より感銘を受けるしかない。

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敢えて、ここでは転売の善悪論は説いてない。転売は駄目ぇ~なんて言っても需要がある限りは無くなりはしないだろう。ただ、ライヴ物販はチケットと違い、誰でも買うことが出来るものの何時間も並ばないと買えないから売り切れも当然出てくる、希少性が高くなる。希少性が高ければ高いほど価値が上がる。価値が上がれば、定価より高くても買いたくなる人が出る。転売が成立しやすくなる、という根本的な部分を解決しなければいけないのではないか?

では、こういう問題はどうすれば解決できるか?
簡単である。グッズの希少性を無くすことだ。はなっからネットで売ってしまえばいい。サザンやミスチルなどのドームなど数十万人規模のツアーをする場合は前からそうしている。だから、グッズの転売は無いに等しい。希少価値がないから。言ってもゼロではないが。
事前のネット通販、もしくは、購入数の限定(1人各種グッズ1点まで)。チケットある人間だけ購入可能にし、余ったら抽選販売などなど。グッズ並んで苦労して買ったのも良い思い出・・・・・・じゃ駄目。そんな不毛な苦労は思い出にならない。何のためにネットや物流が発展してきたのか? マイヘアの時に4時間並んで買った時の喜びは確かにあったけど、いやいや、もっとすんなり買えるようにしてくれよって。忍耐は美徳みたいな日本人の心理があるように思える。チケットばかりが問題ではない、物販に付随する諸問題解決に向け考えてみてはいかがだろうか?

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(文・ROCKinNET.com編集部)
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