映画

号泣続出?逆詐欺映画と話題の『すみっコぐらし』異例の大ヒットを記録!

© 2019日本すみっコぐらし協会映画部

先週末に公開されたアニメ映画『すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』を観た人が、TwitterなどのSNSで「号泣した」「大人でも泣けた」「アンパンマンだと思って観たら攻殻機動隊だった程の衝撃」「逆詐欺映画」と絶賛コメントが投稿され話題となっている。この週の興収ランキングでも世界待望の『ターミネーター』最新作が首位を獲得したのは想定内だが、なんと、『すみっコぐらし』は初登場で第3位をマーク。公開から3日間で観客動員数およそ11万5,000人弱、興行収入1億3,000万円を記録するスマッシュヒットを飛ばしている(数字は配給調べ)。

もともと人気キャラであるにせよ、何故、ここまで映画がウケたのか? それは、我々自身が「すみっコぐらし」そのものであることが挙げられる。

トンカツやタピオカは食べ残され、ペンギンは本当の自分を探している。すみっコぐらしたちは、居場所がない、自信がないなど、様々な悩みを抱えている。今回のヒットも、自己肯定感が低いと言われる現代の日本人を反映しているようで、キャラクターのネガティブな性格への共感の表れじゃないかと思われる。

というのも、電車の座椅子は端っこから埋まり、大学の大講堂でも学生は後方の隅に偏る。かく言う私も映画館は決まって端の席に絶対座るし。指定席の演劇やコンサートの中央席の居心地の悪さも多少は感じたり・・・・・・無意識のうちに私たちは「すみっコ」を好み行きがちではないか。


[PR]


誰もが想像もしていなかった異例のヒットを受け、大手シネコンなどは、公開劇場を拡大するなどの対応を早急に練っているそうだ。パステル調で描かれた優しいタッチの絵は、癒やし以外のなにものでもなく、内容もピュアで、疲れた日常から離れてみるには適切な映画と言えるかも知れない。
上映時間が1時間ちょっとであることも調度良い。子供映画と括って観ないのは実に勿体ない。是非、すみっコぐらしの世界をもっと多くの人に堪能してほしい!

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

[PR]




[PR]

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 2017年 勝手に選ぶベスト洋楽 TOP10
  2. テレ朝スーパー戦隊の放送時間変更の暴挙は吉と出るか?
  3. 【ヒットの勝算はネット戦略にあり?】恐怖のピエロ映画『IT』が公開第三週で興収首…
  4. ピーター死亡?アベンジャーズと違う?話題の映画『スパイダーマン:スパイダーバース…
  5. 映画『アントマン』では味方だった猛毒蟻“ヒアリ”について徹底解説!

関連記事

  1. ハリウッド

    【追悼】アメコミ界の巨匠スタン・リー逝去~映画カメオ出演を振り返る~

    マーベル作品の原作者で知られる、アメコミ界の巨匠スタン・リーが…

  2. 映画

    【遂に興収100億突破】『君の名は。』社会現象!

    ちょっと今月は激務だったので、まだ観れてないんすよ・・・今…

  3. 映画

    日本アカデミー賞とかいう老害賞には文句しか出て来ない

    俺は「老害」という言葉が嫌いである。逆に「最近の若者は」と一括…

  4. ハリウッド

    続編打切り『アメージング・スパイダーマン』は果たして本当に失敗だったのか?多角的に検証してみる!

    全世界で興行的に特大ヒットを飛ばしている『スパイダーマン:ホームカ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. 音楽

    【この夏も話題独占】ジャスティン・ビーバーの恋愛遍歴を振り返り!
  2. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN 2018 4日目(2018/08/12)ライブレポー…
  3. 映画

    是枝監督『万引き家族』がカンヌで最高賞!カンヌにおける日本映画の歴史と、今回の受…
  4. 音楽

    2017年 勝手に選ぶベスト洋楽 TOP10
  5. 映画レビュー

    『ブラック・パンサー』を観た!社会風刺と娯楽性が融合したマーベルの新傑作が誕生し…
PAGE TOP