ハリウッド

シンプソンズ嫌悪感丸出しでディズニーを宣伝する(笑)

Matt Groening

ディズニーが20世紀FOXを買収するという衝撃的なニュースが世界中を驚かせてから2年以上が経った。2019年3月20日に買収が完了し、FOXのコンテンツも全て正式にディズニー傘下になった。ディズニーによるエゲツない買収劇に対しては、未だに賛否両論なようだが、より強靱なコンテンツ事業の地盤固めになったことは間違いないだろう。気になるのは、FOX作品の作風まで変わってしまわないかという危惧である。特に30年以上も続く米国民的アニメ「シンプソンズ」は牙が抜かれてしまうのではないかと、同作品のファンとしても気が気では無い。

今までも散々ディズニーをいじってきたシンプソンズ。例えば、長男バートが黒いブラジャーを被って耳に見立て、甲高い声を出すとか、いじり方が思いっきり喧嘩腰であった。

他にも、父親ホーマーがグーフィーに羽交い締めにされ、ミッキーに殴られている写真が登場したり、長女リサが宿泊ホテルでトラブルに巻き込まれた際に、『トイ・ストーリー』のポテトヘッドのようなキャラに棍棒で脅され、『ウォーリー』に似たロボットに銃を突き付けられたりと従来のキャラ設定とは180度違う描写がされていた。
さらに、シンプソン一家が『ライオン・キング』の劇団四季版のような演劇を観に行く回では、登場キャラの手足が切られて赤い紙テープが舞うなど内容がバイオレンスだったり、『レミーのおいしいレストラン』のように髪の毛を掴んでネズミが料理人を操作し、料理人が自分の眼球を取り出して調理するなど、実に過激であった。

[PR]


夢と魔法、完全無視な内容がシンプソンらしくて好きだったが、親会社の言うことは聞かずにはいかないと、その毒っ気が失われないか心配である。親和的買収と思いきやFOXの役員も続々と解雇されている現状もあるからだ。


早速、シンプソン一家がディスニーの新動画配信サービス「Disney+」の宣伝にかり出された。
ミッキーの衣装を着たバートが「俺はこんなことはしない」とブツクサ文句を言いながらも、ホーマーに「いいから耳と鼻を付けろ」と命令される動画。最後の最後にバートは「らしい」抵抗をするのがファンとしては嬉しい限りだが、この手の下ネタもディズニーは許容するという宣言なのだろうか?

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

[PR]




[PR]

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 13年ぶりロッキンに出演したサザンが凄かった!ROCK IN JAPAN史上最大…
  2. 【ヒットの勝算はネット戦略にあり?】恐怖のピエロ映画『IT』が公開第三週で興収首…
  3. 『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の功績は神話をオリジナリティをもって進展させ…
  4. 『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』からサザンがエロスを歌う…
  5. 今年2018年のサマソニがガラガラの異常事態!~その原因を探ってみた

関連記事

  1. ハリウッド

    ネタバレ王子トム・ホランドがインスタで全裸流出?のデマを解明します!

    え?トムホが自分の全裸を撮影して流出?シリーズ最新…

  2. グラミー賞

    【テイラー、エドまで】黒人優位なのに今年もグラミー賞をボイコットする歌手続出!

    散々、白人贔屓と揶揄され続けてきたグラミーではあるが。昨年末に…

  3. ハリウッド

    世界を恐怖に落し入れる『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が北米で空前の大ヒット!

    原作者キングも絶賛!空前の大ヒットを記録!スティーヴン・キング…

  4. ハリウッド

    1Dハリーがノーラン監督作でハリウッド・デビュー決定!

    活動休止を発表し以降はソロ活動に専念することになったワンダ…

  5. ハリウッド

    ルーカスがディズニー批判とSW新作「嫌い」発言で波紋

    何かと賛否両論の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ですが…

  6. ハリウッド

    ジョニー・デップ離婚決着

    泥沼離婚劇を繰り広げていたジョニー・デップとアンバー・ハー…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

  1. 邦楽

    勝手に選ぶ素晴らしい邦楽たちTOP10 2017
  2. ニュース

    【歌姫から伝説へ】安室奈美恵に25年分の感謝を!さよなら、ありがとう安室ちゃん!…
  3. 映画レビュー

    『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の功績は神話をオリジナリティをもって進展させ…
  4. 映画レビュー

    『娼年』の実写化で性に真剣に向き合った監督と、素っ裸で腰振りまくった松坂桃李に敬…
  5. 映画レビュー

    勝手に選ぶ今年良かった映画TOP10 2017大発表!
PAGE TOP