あまりに急なことに驚く。個人的な印象としては、リンキンは洋楽のハード・ロック入門に適したバンドだった。それまでのメタリカやガンズなど80年代のゴリゴリでマッチョなロックが、か細い日本の高校生だった自分には、どうも性に合わないと思っていた時に、突如現れた、言わば“文化系ロック・バンド”。
ミクスチャー・サウンドの先進的でオシャレな風格と、キャッチーさが、その当時、“今時”で親しみやすかった。
彼らは2007年の来日公演で初めて観た。それから幾度となくサマソニ出演も果たし、日本に於ける洋楽人気を支える重要バンドでもあった。2017年の秋にはワンオクが前座を務める来日ライヴも控えていた。
チェスターに何があったのか?
親友の死と薬物依存再発の可能性・・・・・・
未だに情報は入ってきてはいないが、あまりに惜しい悲報に愕然としている。
こういう他人の不幸を詮索するようなサイトにしたくはないのだが、彼は偉大なミュージシャンである。音楽を愛する者として、ハッキリさせたい気持ちは当然のことながらある。
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チェスターは、つい先日は、急逝したクリス・コーネルの追悼パフォーマンスをやったばかりであるが、親友でもあったクリスの死を受け入れられずに相当落ち込んでいたという。また、最近は回復傾向にあったアルコール依存や薬物依存も悪化していたらしく、酔うとクリスの話を持ち出してひどく悲しむ様子が見られていたという。そして、命を絶った20日はクリスの誕生日であることから、何か様々な悪因が重なって起こった悲劇に思えてくる。
マイク・シノダが早々にコメントを出している
バンド・メンバーであるマイク・シノダが公式のコメントの前にツイートをしている。
Shocked and heartbroken, but it's true. An official statement will come out as soon as we have one.
— Mike Shinoda (@mikeshinoda) July 20, 2017
「衝撃だったし、心が打ちひしがれている。でも、本当なんだ。正式なステートメントはこれから出すことにするよ」
新曲に描かれていたSOS
なお、チェスターがこの世を去る数時間に最新曲がアップされた。
この曲の歌詞はチェスターが、自分の妻の立場になって書いたものだという。
The truth is, you turn into someone else
You keep running like the sky is falling
I can whisper, I can yell
と、あるように、精神的に追い詰められた夫を何とかしようとする様が描かれている。チェスター自身も己の変化に気づいていたのかも知れない。彼からのSOSだったのかも知れない。
最新曲はこちら↓↓
https://www.youtube.com/watch?v=lvs68OKOquM
多くのミュージシャンより追悼コメント
TAKA(ONE OK ROCK)
僕らが音楽をやるきっかけとなった人。あなたはいつまでも僕の心の中にいます。あなたのすべてに感謝します。
出典:公式twitterより
ラーズ・ウルリッヒ(メタリカ)
優しく、親切で、謙虚。ロックにおいては珍しい心の持ち主だった。あまりに悲しい・・・・・・
出典:公式twitterより
リアーナ
本当にこれまでライブで観て最も感動した才能の持ち主だった!ボーカルの鬼だと思った!
出典:公式twitterより
イマジン・ドラゴンズ
言葉にならない。あまりに悲しくて。RIPチェスター・ベニントン
出典:公式twitterより
スティーヴ・アオキ
気が動転している。これが現実だなんて信じられない。書きながら泣いてる。打ちのめされた気分だ。
出典:公式twitterより
ドウェイン・ジョンソン
チェスターのニュースを聞いてとても悲しい。たくさんの愛、力そして光を、彼の家族、子供そしてリンキン・パークのファミリーに送りたい。
出典:公式twitterより
チャンス・ザ・ラッパー
RIPチェスター。あまりに悲劇的な終わりだった。彼のご家族と友達とリンキン・パークにお悔やみ申し上げます
出典:公式twitterより
ナイル・ロジャーズ
RIPチェスター・ベニントン ワーナーのオフィスの地下に行って君の声を初めて聴いた時のことが忘れられない
出典:公式twitterより
マイケル(5 secounds of summer)
チェスター・ベニントンのニュースを聞いてまだ何のことなのかよく把握できていない。今日は、リンキン・パークを一日中聴くことにする。安らかにお眠りください
出典:公式twitterより
ベテランからアイドル、ロックからHIPHOPのジャンルの垣根を越えてまで。人望のあった希代のロック歌手だった表れである。ミクスチャー・ロックの創世記を支え、最盛期を盛り立てた功労者に、ただ敬服を示したい。
当サイトは故人を尊重し、これ以上の詮索はしないことにする。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。
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