アカデミー賞

遂に日本国内興収100億円突破!『ボヘミアン・ラプソディ』はアカデミー賞を獲れるのか?

(C) 2018 Twentieth Century Fox

公開11週目を迎えても未だに大ヒット驀進中の『ボヘミアン・ラプソディ』
本年度のゴールデン・グローブ賞のドラマ部門において作品賞を獲る偉業を達成! 先日、発表された第91回アカデミー賞で作品賞をはじめとする5部門にノミネートされるなど話題に事欠かない! そして、遂に日本国内の興収が100億円を突破したと配給元が発表した。

国内興収100億円突破は23作目の快挙!

誰もがここまでのヒットになるとは思っていなかっただろう。 この日本国内において興収が100億円を突破するというのは、実は非常にハードルが高い。国内興収成績の上位が洋画とジブリが占めている事実は変わらないが、100億を超した洋画は今までに22作品しかない。ちなみに、国内興収で100億を超した上位10作品だけ振り返ると・・・・・・

『タイタニック』(1998)262.0億円
『アナと雪の女王』(2014)255.0億円
『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)203.0億円
『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)173.0億円
『アバター』(2010)156.0億円
『ラストサムライ』(2003)137.0億円
『E.T.』(1982)135.0億円
『アルマゲドン』 (1998)135.0億円
『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)135.0億円
『ジュラシック・パーク』(1993)128.5億円

特に洋画不遇時代もあったので(今は改善傾向になるが)、ここ数年は本当に大ヒット作がなかったし、2017年の『美女と野獣』の124億円以来の快挙である。当然、このヒットは今後、春に掛けて、さらに伸びると思われるので、どこまで成績を収めるか注目である。

本国よりも米国・日本の興収が上回る!

で、このヒットは本国イギリスの約73億円をも超えて、世界でアメリカに継ぐ第二位の成績であることにも注視したい。本国よりもアメリカと日本に支持される現象というのが、クイーンというバンドの評価そのものなのである。時代は、ディープ・パープルやツェッペリンなどゴリゴリの王道ロック全盛期。オペラを取り入れる等の実験的な音楽は傍流に過ぎず、クイーンはデビュー当時は国内の批評家たちにボロクソ言われていた。そんな中で、いち早く、クイーンの人気が出たのがアメリカだった。それに呼応するように、本国でも人気が過熱。その頃の日本ではクイーン人気はさほど過熱して無かったが、早くからクイーンのヴィジュアルに目を付けていた日本の出版業界が大々的に特集し、アイドル的人気が爆発。全国8カ所に及ぶツアーを敢行するなど本国に引けを取らない人気が出たのだった。
もちろん、本国では国民的バンドであるが、クイーンの人気を支えたのは、ブレイクきっかけを与えたアメリカの人気と、根強い支持を支えた日本と言っても過言ではない。その現象は『ボヘミアン・ラプソディ』にも通じる。

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果たしてオスカーではどう評価される?

そして、最注目なのはアカデミー賞である。
作品賞と主演男優賞をはじめとする5部門にノミネートした。
ゴールデン・グローブ賞ではドラマ部門での受賞だったが、同部門には『ブラック・パンサー』や『アリー/スター誕生』などの話題作を退けての受賞だった。しかし、ライバル作品が弱かったという見解も出来る。同賞の作品賞でもコメディ・ミュージカル部門の方に強敵が集中しているのだ。受賞した『グリーンブック』はじめ、『女王陛下のお気に入り』『クレイジー・リッチ!』『バイス』など、アカデミー賞の候補数はこっちに集中している。加えて今期の賞レースで群を抜いて受賞歴の多い『ROMA/ローマ』も、参戦される(ゴールデン・グローブでは、外国語映画扱いだったので作品賞として争われていないが、この映画が作品賞にだったら『ボヘミアン・ラプソディ』は受賞が厳しかったと予想される)。

そう考えると作品賞の受賞は、ほぼ無いに等しいと言っていいかも知れない。ただ、それ以上に注目は主演男優賞である。オスカーは昔から物真似が大好きである。最近も、サッチャー演じたメリル・ストリープ、チャーチル演じたゲイリー・オールドマン、ホーキング博士を演じたエディ・レッドメインと実在の人物を演じて受賞した例が実に多い。
確かに、ライバルも演技派が揃い強敵だらけであるが、フレディーという超有名なカリスマの再現を見事に成し遂げた異質性や話題性を鑑みると、ラミ・マレックの受賞は大いにあり得ると予想できる。キャリア・実績的にまだ早いと思われるし、クリスチャン・ベール辺りが強い気もするが、果たして!

(文・ROCKinNET.com編集部)
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