映画

【ゴールデン・グローブ賞で何があった?】最凶の毒舌司会にトム・ハンクスはじめ会場中が苦笑!



@SpencerAlthouse

今年のゴールデン・グローブ賞はドラマ部門が『1917 命をかけた伝令』、コメディ・ミュージカル部門が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が受賞した。
主演男優を『ジョーカー』のホアキン・フェニックスと、『ロケットマン』のタロン・エガートンが、助演男優に『ワンハリ』のブラッド・ピットが受賞し、初の役者としてのオスカー獲得に大きな弾みを付けた。
主演女優は『ジュディ 虹の彼方に』のレニー・ゼウィルガーと、『フェアウェル』でアジア人として初のオークワフィナが受賞した。
今年の映画賞のダークホースとなっている韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が外国語映画賞を受賞した。多様性に富んだ結果となった。これがアカデミー賞にどう反映されるか楽しみである。

そんなゴールデン・グローブ賞だが、年明けてから最初の大きな映画の祭典でもあることで注目を集めがちである。つい数年前はメリル・ストリープのトランプ大統領の(障害者を差別的に馬鹿にした身振りの真似をしたことに対しての)批判が大きな注目を集めた。今年は何と言っても、司会の俳優でコメディアンのリッキー・ジャーヴェイスの猛毒ジョークが話題だった。

まず、「僕が司会を務めるのは今年が最後だと思うから、怖いものは無い。ケヴィン・ハートが(LGBT差別の)過激なツイートをしてアカデミー賞の司会をクビになったでしょ?僕はラッキーだ、ゴールデン・グローブの主催者は、ほぼ英語ができないから僕が何を言ってるか理解できないだろ」と。ちなみに、リッキーも過去にLGBTに関して過激なツイートをし炎上している経験を持つ。

続けて「僕は皆と同じく今日はリムジンで来たよ。ナンバープレートはフェリシティ・ハフマンだった。おっと、ごめん! 彼女の娘には同情するよ。めっちゃ恥ずかしい経験だっただろうからね」と、昨年不正入学スキャンダルで逮捕された、「デスパレートな妻たち」のフェリシティ・ハフマンを攻撃。
また、「『ワンハリ』って約3時間もある映画だよね。(主演の)ディカプリオは試写会で見てたらしいけど、終わる頃には隣のガールフレンドが、彼に相応しいほど年を取っていたみたいだよ」と、ディカプリオが毎回自分よりもずーっと年下のモデルとデートをしていることにも皮肉った。



そして、最後に「今日受賞する人たちはスピーチで政治的意見を述べるのはやめて欲しい。だって芸能界にいるから世間のことなんて何も知らないでしょ? (環境活動家で有名な)グレタ・トゥーンベリより長く学校にも通ってない」と保守層からの攻撃が絶えないグレタをネタに、会場にいるセレブの学歴の低さをきっぱり批判した。

彼のブラックジョークには俳優トム・ハンクスも微妙な表情。このリアクションは早速ネット上で出回り話題となっている。他にも、スコセッシやデ・ニーロなどの大御所も口をへの字に曲げたまま堅い表情でいたようだった。主演男優を受賞したホアキンも泥酔状態で放送禁止用語連発するなど、お世辞にも、品のある授賞式とは言いがたかったかな。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。







 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. マーベルが『ブラックパンサー』でヒーロー映画初のアカデミー作品賞を獲得するために…
  2. テレ朝スーパー戦隊の放送時間変更の暴挙は吉と出るか?
  3. 何故「バルス現象」は起きるのか?その理由は日本特有の国民性と風土にあった!
  4. 実は失敗していたサザンの紅白!ユーミンとの奇跡の共演に助けられ拍手喝采!
  5. 『君の名は。』遂に北米公開で絶賛の嵐!

関連記事

  1. 映画

    『君の名は。』遂に興収128億突破で『風立ちぬ』超す!

    快進撃は止まりません!今だ大ヒットしている『君の名は。』の…

  2. ニュース

    【徹底考察】『カメラを止めるな!』は何故ここまでヒットしたのか?を真剣に妄想する

    今年2018年の映画界隈で一番の話題と言えば『カメラを止めるな…

  3. ニュース

    『君の名は。』ジブリの牙城を崩し興収200億突破の快挙!

    これで洋画も含めた日本国内の興行収は1位『千と千尋の神隠し…

  4. 映画

    実はレズ映画?『アナと雪の女王』旋風が止まらない!

    国内の興行成績が100億円を超したとかで、これは洋画だと201…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

  1. 邦楽

    CDJ1819で大量発生した「あいみょん地蔵」で垣間見えた若いマナー違反客の現実…
  2. ハリウッド

    【実は悪事を働いていない?】『美女と野獣』の悪役ガストンから読み解く、強さを求め…
  3. ライブレポート

    【ライヴレポ】ワンオク初の東京ドーム公演で見た“世界基準のバンドの風格”に圧倒さ…
  4. 映画レビュー

    『アベンジャーズ/エンドゲーム』 映画史に残る大傑作にして娯楽の頂点だ!
  5. ライブレポート

    ELLEGARDEN復活ライヴを観る!10年の活動休止の先にあった変わらない尊さ…
PAGE TOP