ハリウッド

ディズニー会長『スターウォーズ』の新作ハイペースで作り過ぎたと今更ながらの反省、今後は減速へシフト!

(C) 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

ウォルト・ディズニー・カンパニーの会長兼CEOであるボブ・アイガー氏が、『スター・ウォーズ』続編や関連作をハイペースで作り過ぎたのは間違いだった、全部自分に責任があると反省していることを明らかにした。いやいや、何を今更だと思うのだが、このコメントは今年2018年の初夏に公開された『ハン・ソロ』の興行的失敗から来ているものだと想像するには明白過ぎるだろう。けど、個人的な感想になるが、『ハン・ソロ』は『フォースの覚醒』や『最後のジェダイ』のような本編である新生三部作と比較しても、純粋に質の高い娯楽作だったと思っている。

ただ、やはりアイガー氏が指摘する通り、一年周期で新作を発表するスピード感が“SW疲れ”や“飽和状態”を、想像以上に早く生んだことは間違いないだろう。その公開時期の指示をしていたのも、アイガー氏だったとのこと。

それにより、今後はもっと「スローペースにする」ことも示唆しており、2019年12月公開予定のEPⅨの公開時期にも影響を及ぼしそうだ。量産型になったことで、毎年新しいSWが観られる喜びを感じる反面、確かに希少性や神話性が薄れているようにも感じていた。思い起こせば、自分が高校一年生の時だったかな・・・・・・『ファントム・メナス』が公開された時の世界的な盛り上がりは凄まじかった。『フォースの覚醒』時も同じ様子だったが、SWの新作が公開されるというのは、もはや世界的なトピックスなのだ。

[PR]

アイガー氏は、新生三部作の最終章にあたるEPⅨ以降の展開も既に計画中であるというが、その量と時期については慎重になるとも言及している。

『フォースの覚醒』にせよ『最後のジェダイ』にせよ、SWファンで賛否両論が起こっているような内容を省みず、興行成績の良し悪しだけによって公開時期を検討するというのは、ディズニーが如何にも興業至上主義な会社であることを物語っており、SWをいちドル箱コンテンツとしか見ていなかったかが窺い知れる。ルーカスが約40億ドルでSWの権利をディズニーに売却した際に、ディズニーを「奴隷業者」と揶揄したことがあったが、正にそういうことが結果として表れたことになる。
興行無くして映画は成立しない。当然だ。しかし、SWはもはや聖書並みの知名度を誇る。単なる映画ではない。だからこそ、内容は軽視できない。果たして、新生三部作の内容は「これでいいのか?」と思う節はある。それによるファン離れも多少はあるのでは?と。俺たちの求めているSWじゃない感は多少あるだろう。平気でルーク・スカイウォーカーを消しちゃうようでは駄目ってことね。
ディズニーが反省しなければならないとしたら、興行最優先では無く内容の吟味の怠慢になると思うんだけどな~

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

[PR]




 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 【全曲レビュー】桑田佳祐の最新作『がらくた』が凄過ぎた!大衆音楽ここに極まり!
  2. 遂にNYタイムズ誌まで?ガキ使の黒塗りメイク批判は行き過ぎだと思う理由!
  3. 【フジから若者が消えた?】フェスの“聖地”フジロックが中高年化している問題。若者…
  4. 「時代遅れのRock’nRoll Band」を聴く
  5. ワン・ダイレクションのソロ実績がビートルズに並ぶ!活動休止後の各メンバーの成績も…

関連記事

  1. ハリウッド

    アイアンマン卒業?MCU社長も明言!『アベンジャーズ』は第4弾で最後との情報がッ!

    先月(2017年11月)は『マイティー・ソー』続編が大ヒットし…

  2. ハリウッド

    世界各国で空前の大ヒットを記録中の『ブラック・パンサー』が歴代5位の初週末記録を達成!

    既に本国アメリカでは公開されているマーベル映画『ブラック・パンサー…

  3. ハリウッド

    誰も観てもいないアンジー映画に「反日だ」と反発の不思議?

    アンジェリーナ・ジョリー監督作『アンブロークン』が反日だと…

  4. アカデミー賞

    スピルバーグ監督がアカデミー賞の候補からNetflix作品除外を提案

    個人的な感想として、先日のアカデミー賞の結果を受けてNetflix…

  5. ハリウッド

    ブラピとアンジーがまさかの離婚!

    正直驚きましたね・・・略奪からはじまった恋愛ではありますが…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. ハリウッド

    『君の名は。』のハリウッド実写化が失敗すると断言したい理由
  2. ニュース

    【日米LGBT理解度格差】LADY GAGAが「ミス・ゲイ・アメリカ」選出!一方…
  3. ハリウッド

    2018年も大活躍間違いなし“次世代イケメン俳優”を青田刈り!
  4. ニュース

    またもコンサート会場が狙われる「米国史上最悪の銃乱射事件」から音楽ライヴ運営の将…
  5. ハリウッド

    【YOUTUBE誕生のきっかけ】来年2018年のハーフタイムショーはジャスティン…
PAGE TOP