邦楽

新型コロナで自粛が続く中、東京事変がライブ強制開催に賛否両論!(今では無かった気が・・・)



@Nekoyanagi_Line

※注意※
この記事は東京事変の復活ライブ開催について否定的な内容が含まれております。
ファンの方は不快になられるかも知れませんのでご覧にならぬようお願い申し上げます。
内容に関する苦情等には一切ご回答できないことを予め記させて頂きますので、
何卒ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて多くのイベントが延期中止の対応に追われている。危惧される感染要件とされるのが、長時間の屋内閉鎖空間での滞在とされており、音楽イベントは、まさにその条件を満たすとして負債覚悟でも中止の決断をしているものが多い、実に深刻な事態となっているのは確かだ。大阪でも数十人規模のライブハウスでの集団感染の可能性が報告されたばかりだが、これまで、Perfume、WANIMA、EXILE、米津玄師、ジャニーズ事務所など多くのイベントが中止を発表した。そんな中、今年「復活」を遂げた東京事変が約5000人収容する東京国際フォーラムのライブを強行開催すると発表し、賛否両論を巻き起こしている。

椎名林檎も他のメンバーもスタッフも馬鹿では無い。状況判断は出来るだろう。批判が起こることも想定内かも知れない。しかし、どうにも分からないのが、何故こうも賢いはずの人間が冷静な判断をせずに、強行開催に踏み切ったのかだ。
会場では、入場時の手の消毒・サーモで体温を計測、スタッフと観客の大半がマスク着用といってるが、何の対策にもなっていない。感染経路不明者が多い現状、無症状感染者の存在、潜伏期間の考察などを考慮すると、「その場しのぎ」でしかない対策にライブを決行するだけの説得性と安心感は得られていない。

個人的な意見で申し訳ないのだが
今回の強行開催は大人がするべき判断では無いということだ。



参加者の声は「怖いけど見たいので行く」「飛行機代がキャンセルできないから仕方ない」と、開催する以上は行くしかないとの声が目立つ。中には「林檎ちゃんらしい」「よくぞやったという感じ」「新曲が聴けるのか楽しみ」という歓迎する声もあった。しかし、それらは所詮バンドとファンの内輪の美談でしか無い気がする。
全国の公立小中高が臨時休校になったが、我々大人こそ客観的で毅然とした冷静な態度が必要な時である。自粛が正義とか、イベントが悪とかの価値観押しつけはしない。けど、今は我慢すべきだって話だ。感染機会を無くすための施策を国を挙げてやろうとしている中、かっこいいもヘッタクレも無い。

くれぐれも注意して頂きたいのは、何も東京事変を悪者にしたいわけではない。今のライブ開催に関する是非を議論したいだけ。むしろ、個人的には東京事変は好きなバンドである。アルバムも全て購入している。復活も心から嬉しい。今回の復活ライブも行きたかった!
しかし、未曽有の国家的危機の最中に強行開催することに、何の美徳があるのか、それは果たして、道義や倫理が通ってるのか? やむなく中止した他のミュージシャンの(泣く泣く中止にした)英断すら無下にする行為にすら思えるのだが?
X JAPANのYOSHIKIの見解は今コンサートを行う行為について「危険な行為」と言っている。

©Warner Music Japan Inc.

そんな中、ライヴを延期することを発表したと同時に、実にナイスなコメントをしたバンドがいる。久々の単独来日公演となる世界的なパンク・バンド、GREEN DAYだ。彼らは公式SNSで次のように発表している。

残念ながら、コロナウイルスに関する健康/移動上の懸念により、今後のアジアでの公演を延期するという難しい決断を下した。みんなに会えるのを楽しみにしていたからすごく残念だけど、近いうちに新しい日程を発表するから、チケットは持ったままでいてほしい
引用:https://www.facebook.com/GreenDay/

中止にもせず、「必ず戻ってくるから待ってろよ!」素晴らしいコメントだと思う。せっかく取れたチケットである、今回参加しようとしてた観客すべたが再日程で行けるか分からないが、楽しみにしてた機会を無くすことなく、とりあえず日程だけ変更するけど、チケット取れた人はそのまま来れるように配慮したコメントだ、落胆どころか希望が見出せるではないか?



東日本大震災の時も自粛ムードが続いた。しかし、あの時は被災地や犠牲者やご遺族に対する「不謹慎ではないか」という気配りと配慮からなるものだった。今回の新型コロナによる自粛は「感染をこれ以上拡大させないため」という明確な目的がある以上は、それに協調するか否かはイベント主催者側、アーティストの意向に関わってくるだろうが、今回の東京事変は明らかに日本で有数の知名度と人気を誇るバンドとしては、判断が浅はかだったと思わずにはいられない。

事変とは「広範の非常事態や騒乱」のことを言う。新型コロナの感染拡大で世の中がピリピリしている中、彼ら自身が名前通りの事変の元凶となっては、せっかくの素晴らしき楽曲に自ら泥を塗るってもんだ。

ファンの方には深い極まりない内容だと思うので、バンド自体を攻撃する意図は無いことは明白にしたいが、個人的にも本当に好きなバンドで(解散前はSR猫柳本線ポケットに入ってた時期もあるくらいなので)少し残念だという思いから記させて頂いた。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。


 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. サンボマスター vs My Hair is Bad 男どアホウ夏の陣!日本ロック…
  2. 【大混戦】#TimesUp運動の影響で本年度オスカー主演男優賞はティモシー・シャ…
  3. マーベルが『ブラックパンサー』でヒーロー映画初のアカデミー作品賞を獲得するために…
  4. 【追悼】アメコミ界の巨匠スタン・リー逝去~映画カメオ出演を振り返る~
  5. KEYTALKの八木氏はナゼ愛されるのか?その無敵な愛嬌の謎と八木氏のドラムテク…

関連記事

  1. 邦楽

    次の朝ドラ主題歌にミスチル新曲決定!

    次期NHK朝ドラ「べっぴんさん」の主題歌にMr.Child…

  2. 邦楽

    大驀進中のWANIMAを見て安心する理由

    いつの間にかロックフェスに、センチメンタル系の生ぬるい音楽を奏…

  3. 邦楽

    ゲス川谷が再炎上で売名だとすら思えてくる

    今のところ今年の話題をかっさらってるゲスの極みの川谷絵音が…

人気の記事

  1. 映画

    何故「バルス現象」は起きるのか?その理由は日本特有の国民性と風土にあった!
  2. ライブレポート

    COUNTDOWN JAPAN 1718 4日目ライヴレポート
  3. 音楽

    ジャスティン・ビーバー新曲のスペイン語が歌えず大ヒンシュクからのブーム化
  4. ライブレポート

    ポール東京ドーム初日を観た!
  5. ライブレポート

    COUNTDOWN JAPAN 1718 2日目ライヴレポート
PAGE TOP