開催まで1カ月に迫ったタイミングで「ROCK IN JAPAN 2021」の中止が発表された。あまりの急な中止発表で、音楽ファンや出演予定だったアーティストからも開催中止を惜しむ声が後を絶たない。昨年も中止だったこと、感染対策をした上での春フェス「JAPAN JAM」の成功もあり、夏にかける思いが強かっただけに、驚きや落胆の声が続出している。
今回5日間開催予定だった大トリを務めるサカナクションの山口は「残念です。でも前を向いて進むしかない。茨城県医師会と渋谷さんが誌面かオンラインで対談しても良いと思いますけどね。コロナ禍の音楽的事象として。」「残念です。でも前を向いて進むしかない。茨城県医師会と渋谷さんが誌面かオンラインで対談しても良いと思いますけどね。コロナ禍の音楽的事象として。」と、コメントしているが、最も大事なことのようで最も難しい。彼の言い分も分かるが、好きなもののために怒るのは決して悪いことではなく、ましてその決定に理不尽さを感じたら声を上げるのは民主的だと思ったりもする。山口の冷静なところも魅力だと分かりながらも・・・・・・
今回初登場するYOASOBIは「YOASOBI初の有観客ライブの場、たくさんの方のご期待の声をいただき本当にありがとうございます。いつか会えるその日まで、この気持ちを忘れず進んでいきます。どうかよろしくお願いします。」と控えめなコメントを出している。
RADWIMPSの野田は「効果があったのか分からない3度目の緊急事態宣言の考察や成果や反省も見えません。明確な数値目標がない中ぬるっとスタートした宣言が、なぜかあの時期にぬるっと解除された印象です」
「五輪同様最後まで開催を前提にあらゆる準備をする機会を与えてほしかったです。五輪中、五輪後のイベント開催の中止を今要請するというのは、あまりに横暴に感じます。極めて個人的な想いとしては『ふざけんな』という気持ちです」
「ここまで明らかで大きな矛盾の上で、僕たちはどう生きたらいいのでしょうか。いい加減『違う』ことは『違う』と声をあげていい時だと思います」とコメント。
アジカンの後藤は自身のブログで、非常に残念だとはじめ、医師会の懸念にも一定の理解を示しながら、しかし、五輪は中止要請しない違和感を指摘し、また、県外からも多くの人が参加することを「我が県以外の未来の罹患者については関係がないとするかのような物言いは、医師の態度としてどうなのかと素朴に思う。」と、昨年からのコロナ禍における政権運営に疑問を呈した。
また、King Gnuの井口は「今この国にあるのは曖昧なルールと同調圧力。それで守られる人もいれば、殺される人もいる。誰かが不幸になるんじゃなくて、みんなで幸せになる方法はないのかな。」と。
『鬼滅の刃』の主題歌でブレイクを果たしたLiSAは「みんなと楽しめる場所と環境をたくさん準備を進めてくださったJAPANの皆様に、たくさんたくさん感謝です」と来年の再会に期待を寄せた。
UVERworldのTAKUYA∞はブログの中で「いつまでも悔しがっていても仕方ない。また出来る場所で出来るライブをすれば良いだけ。コロナに足止め食らってる暇はない。」と次のことを既に考えている様子。
ゲスの極み乙女。の川谷は「エンタメが死んでいかないように自分が出来ることは、ひたすら音楽を作っていくことしかないな。」とコメント。
KEYTALKの義勝は「ここまで途方もない努力を重ねてきてくれたロッキンに最大級の感謝をしたいです。もうちょっとだ。頑張ろう。次もし出れた時には感謝を爆発させる。」とコメント。
今年は出演しないが、ワンオクのtakaは「しょうがないとか残念とかで許してくれる日本の音楽好きもミュージシャンも本当に優しい。ただな。もうそろそろみんな怒るよ。」と辛辣な意見をインスタに投稿していた。
アーティストも人間だから様々な反応があって当然だが、けど、やはり行き場のない怒り、理不尽なことに関しては、事なかれ主義のように理路整然と模範解答を言うよりも、ワンオクのtakaとか、RADWIMPSの野田、KingGnuの井口のように、素直な感情で代弁してくれるようなバンドマン、ロック・ミュージシャンがいてくれることに救われる気がした。他の人がダメというわけではなく。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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