邦楽

桑田佳祐5年ぶりロッキン参戦が持つ大きな意味とは?



@sasfannetより

桑田佳祐が「ROCK IN JAPAN 2022」に出る。ソロとして2017年以来3度目5年ぶりの出演。SNSには若い世代を中心に驚きと歓喜の声が次々に上がり、その期待値は果てしなく大きい。かつてはサザンとしての出演(2005年)から12年を要したこともあったが、時代の流れ、情報やコンテンツ消費の速度が驚くほど速くなった昨今においてはベストタイミングと言っても良い。
ロッキンと言えば、コロナ禍で中止を余儀なくされ、特に昨年2021年は開催2週間前の茨城医師会の要請で約77億円の負債を抱えながらの中止になった。その影響も少なからずあろう、会場を茨城の国営ひたち海浜公園から千葉県の蘇我に移しての開催となる。同イベントにおける新たなフェーズ開幕に、桑田佳祐の名が並ぶことは「箔」が付くし、実に3年ぶりの開催の祝祭感を、より盛り上げることになろう。いや、既になっているか。それだけ桑田の存在はmustなのだ。

ただ、桑田佳祐は2017年ソロ出演時に大きなミスを犯した。選曲である。要するに(2002年に出演した際に桑田が感じた)骨太なロック蔵のような見せ方と、現代の「ポップ化」しているフェス観客が求めるものとにズレが生じたのだ。ましてや、2017年はチケットが売り切れた後の発表で、ファンがほぼいなかった。ライヴでは大盛り上がりのソロデビュー曲「悲しい気持ち」でさえ、フェスの会場での認知度は低く感じた。遊園地化されたフェスにおいて、少し乱暴だがソロもサザンの区別も認識されていない空気感すらあるのは事実。
ただ、翌2018年のサザンでの出演時は、我々の想像以上のヒット曲満載の選セットリストで圧倒的なステージを見せ付けてくれたことからも、エンタメ王者である桑田佳祐が同じミステイクをするとは思えない。5年越しの正真正銘のリベンジでもあろう。今もなおJ-POPカルチャーの頂点である証明をする場としても必要なステージに思える。国民歌と化した五輪曲「SMILE~晴れ渡る空のように~」や、CMでお馴染み「SOULコブラツイスト~魂の悶絶」など、最近の認知されている楽曲も多いので安心か・・・・・・。個人的には、2002年時のようにサザン楽曲も織り交ぜるなど、問答無用の桑田佳祐ショーを期待せずにはいられないのだが。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※当記事の著作はROCKinNET.comに帰属し、一切の無断転載・再交付は固く禁ずる。



◆関連記事◆

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. サザン40周年ライヴをLVで観る!~親近感こそサザン最大の魅力だと再確認する~
  2. ワン・ダイレクションのソロ実績がビートルズに並ぶ!活動休止後の各メンバーの成績も…
  3. パリピが日常悩んでる嫌なことって何?ストレス溜めない極意がULTRA JAPAN…
  4. サンボマスター vs My Hair is Bad 男どアホウ夏の陣!日本ロック…
  5. 映画『アントマン』では味方だった猛毒蟻“ヒアリ”について徹底解説!

関連記事

  1. 邦楽

    go!go!vanillasの新曲「カウンターアクション」が最高★

    自分たちの音楽的快楽領域を開拓し、思いっきりロックしてるのが心…

  2. 邦楽

    イエモン新曲「ALRIGHT」公開

    吉井和哉ソロは幾度と観てきて曲も聴いてきたがバンドを介した…

  3. 邦楽

    サザン最大規模の全国ツアー発表!

    正月にサザンが何かを発表することは実に珍しいです!夏バ…

  4. ライブレポート

    ロック・イン・ジャパン2017 2日目ライヴレポート

    夏真っ盛りである。夏と言えば・・・・・・海! ビール! フェス…

  5. ライブレポート

    【即日ライブレポ】KEYTALKの横浜アリーナ公演は到達では無く“門出”だった!(セトリもあるよ)

    ここ数年は空前の邦楽ロックブームなわけである。「好きな音楽のジャン…

  6. 邦楽

    今年の桑田佳祐はソロ!新曲「ヨシ子さん」も発売決定!

    JTBやUCC等、最近やたらCM出演が多く各々に新曲を提供して…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

  1. 映画レビュー

    『娼年』の実写化で性に真剣に向き合った監督と、素っ裸で腰振りまくった松坂桃李に敬…
  2. 映画レビュー

    勝手に選ぶ今年良かった映画TOP10 2017大発表!
  3. 映画レビュー

    『アベンジャーズ/エンドゲーム』 映画史に残る大傑作にして娯楽の頂点だ!
  4. ライブレポート

    SUMMER SONIC 2017 東京会場1日目ライヴレポート
  5. ハリウッド

    アベンジャーズ最新作がコナンに負けた?世界的な流行をも度外視する日本鎖国文化は奇…
PAGE TOP