テレビ・芸能人

【追悼】三浦春馬に思いを馳せて



三浦春馬 – 写真:映美

嘘だと言って欲しい。
容姿端麗で知性もあって品位もある好感持てる好青年で、演技も上手く将来有望な俳優だと思っていただけに、ショックが隠しきれない。SNS上でも追悼の声がやむことがなく、こんなにも愛されていた役者だったんだなと再確認する。
2010年に公開された『君に届け』を映画館へ観に行った。女子高生が好むような映画にアラサーに近付いた男子が行くのは些か恥ずかしさもあったのだが、劇中の三浦春馬を見て「あ、王子様っていうのは現実に存在するんだ」と思った。


個人的な話になって申し訳ないが、当時の僕は、今の彼と同じくらいの年齢で、ちょうど会社の業績悪化や想像を絶するパワハラなどもあり、心身共に疲弊していた時期だった。クリニックを受診するも薬には頼らなかっただけに一向に症状は落ち着かなかった。だからこそ、普段観ないジャンルの映画を観るなど、新しいことがしたかったのかも知れない。

しかし、『君に届け』を観た時に、久々に心身共に落ち着いたことを思い出す。どこまでも温かく、様々なことを肯定する、爽やかな青春ラブ・ストーリー、主演の多部未華子も相当に良かったが、その中でも三浦春馬の演技に安心感を覚えたのは、彼が20歳そこそこで既に役者として確かな実力を擁していたからに違いない。子役から積んだ確かな下積みが成す業に他ならず、脱帽するほど完成していて、良い役者だな~と素直に感心したものだった。その後も、少女漫画が原作の実写映画は数多く存在したが、三浦春馬レベルで自然と「王子様」オーラを滲み出させる役者を未だにみたことがないくらいだ。



そこから、数多くのテレビドラマにせよ、『進撃の巨人』『永遠の0』『コンフィデンスマンJP』『アイネクライネナハトムジーク』などの映画にせよ主演から脇役まで確かな存在感で活躍し続けたことは敢えて言うまでも無い。誰もが憧れる高身長イケメンに加えて確かな演技力、この双方を兼ね揃えた役者なんて、そうそういない。正しく三浦春馬は未来の日本の演劇界を牽引し続けるに相応しい役者だったと断言したい。

まして、容姿が全然衰えないということにも驚く。アラサーにもなれば自ずと体型が崩れていく。それと逆行して、ずっと王子様でいるのは苦労の賜物以外の何物でも無いと思う。また、その屈託の無い笑顔や澄んだ眼差しは、思えば彼の内面から来る繊細さ、他社への優しさからに他ならないのだろうと思った。だからこそ、近年問題視されているSNSに連日投稿される誹謗中傷にも心苦しんだこともあったかも知れない。勝手な憶測で物を言うのはいけないと思うが、それだけ彼は世の中を肯定的な視点で見ていたことは、JUJUと共演していた「世界はほしいモノにあふれてる」での発言でも、しばし感じられた。本当に心綺麗な人だったんだなと感じた。



もし彼がどこかでこの記事を読んでくれるのならば、言いたい。
10年前、絶望のどん底だった僕は、たまたま気が向いて観た、君の出演した映画に救われ、そこから再度少しずつ出来ることから歩みはじめ、人並みに幸せを感じた人生を送れていると思う。君にもそうあって欲しかったな。生きていれば必ず良いことはある。王子様はそう簡単にいなくなっちゃ駄目なんだよ・・・・・・けど、君が役者として築き上げた素晴らしい功績の数々は決して消さない、語り継いでいこうと思っています。

今まで素晴らしい演技をありがとう。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。


 

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