映画レビュー

『スカイスクレイパー』義足でもテロと闘う超人ロック様に痺れる!

(C) Universal Pictures

映画が好きなら誰しも思うだろう『ダイ・ハード』と『タワーリング・インフェルノ』を足して二で割ったような既視感ありまくりの映画ではあったが、今回は高さで勝負していた。
そりゃ、ブルース・ウイルスの『ダイ・ハード』一作目のビルは実際に存在したビルを使用していたので、リアリティの点では勝っているだろうが、この名作に対抗するには、申し分ない視覚的インパクトだったと思う。その方向性は間違えてはいなかった。

だって、実際に、東京スカイツリーの634mを優に超す1000mの高さで繰り広げられる高所恐怖症泣かせのカットがいくつも・・・・・・下半身が縮み上がる感覚って言っても女性には分からないだろうが、とにかく高い! スカイツリーで床が透明ガラスになっている部分があるじゃん、実は俺はアレ全然大丈夫なタイプでね。スカイツリー完成直後の頃も、60~70代のご年配の女性がキャッキャ言いながら騒いでいたので、ズカズカ歩いて行って、ガラスのど真ん中で「ドスン!」と体重掛けてジャンプしたら、婆様たち一斉に悲鳴上げて腰抜かすわで、俺も我ながら鬼だなとニヤニヤしてたんだけど(そんな話はどうでもいいか)それでも、実際にあのビル登ったら足が竦むだろうと思いながら観ていた。そのくらいの高さなわけだ。

そんな目が眩む様な天空で、片足が義足にも関わらず、数メートル離れたクレーン車からビルに飛び移るなんて突っ込みどころ満載な浮世離れした行動を取って許されちゃうのがドゥウェイン・ジョンソン。
トム・クルーズが『ミッション・イン・ポッシブル フォールアウト』で骨折してまで生身のアクションに拘ったのに反し、こちとら堂々たるVFX映像満載映画。グリーンバック合成でないと実現不可能な胡散臭いアクションも、ドゥウェイン・ジョンソンだからOK。むしろ、ロック様の強靭な肉体は、常人離れし過ぎて、もはや映画としては、生身の殴り合いじゃ説得力が無くなってきているってことなのかも知れない(笑)人間扱いじゃないんだよ。彼はもはやWWE時代の英雄ロック様ではなく、機械纏わなくともアイアンマン級の超人の域に達しているようにすら思える。サノスとタイマンで殴り合ったらワンチャン勝てるんじゃないか?(笑)

[PR]


高層ビルを建てる際に土地代払えやって地元の怖い組織に言われて膨大な金を払ったはいいけど、その金の行方を記録したもんだから、そのデータを回収しにテロリストがやって来る。それに巻き込まれるドゥウェイン家族。常人離れした超絶アクションを見せるロック様のヒロイズムもバッチシ描かれていて、ヒーロー映画としても及第点。義足にする必要性を、あまり感じなかったが、あれは何の意味があったのだろうか?

にしても、今年2018年は『ジオストーム』『MEG ザ・モンスター』など中国資本のハリウッド映画が実に多い。この『スカイスクレイパー』もそう。舞台は上海である。訳の分からない中国俳優とハリウッド俳優の共演は、今では当たり前となった。興収の内の中国が占める割合が大きいので仕方ないだろうが、興収の内の中国が占める割合が大きいので仕方ないかも知れないが、今後ますます、ハリウッドの中国化は避けられないのかなと思うと、ちょっとウンザリかも。#TimesUpとか言ってる国のやることちゃうやろって(笑)

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

[PR]




 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 安室奈美恵の引退ツアーを観る!世界中の賛美を彼女に贈りたい!
  2. 13年ぶりロッキンに出演したサザンが凄かった!ROCK IN JAPAN史上最大…
  3. 実写化史上最も成功していると言って過言でない『美女と野獣』に感動する
  4. 【追悼】アメコミ界の巨匠スタン・リー逝去~映画カメオ出演を振り返る~
  5. 【速報レポ】My Hair is Badの初武道館公演を観る!椎木が提示した正し…

関連記事

  1. 映画レビュー

    『search』を観た!控えめに言っても大傑作!ここ数年で1番の大傑作と評したい!

    控えめに言っても大傑作である。素晴らしいアイディア、完璧な映画だ!…

  2. 映画レビュー

    『検察側の罪人』ようやく見れた英雄以外の汚れたキムタク!

    この映画の最たる存在意義は、ジャニーズによる本格的な社会派であると…

  3. 映画レビュー

    『10 クローバーフィールド・レーン』B級感を楽しんだ者勝ち!

    何よりもこの映画の<B級感>を楽しむことが一番だと思い…

  4. 映画レビュー

    『いぬやしき』加齢のギャップを活かせず、憲さんよりも佐藤健がカッコ良いのが最大の失敗!

    空中戦の映像は見事でした。昨今の邦画では最高クラスじゃないかと…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

  1. 映画レビュー

    実写化史上最も成功していると言って過言でない『美女と野獣』に感動する
  2. ハリウッド

    『マイティー・ソー バトルロイヤル』を楽しむための豆知識をちょこっとだけ紹介!
  3. 音楽

    【FUJI ROCK直前特集 Part.2】音楽に政治を持ち込むのは是か?非か?…
  4. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017 3日目ライヴレポート
  5. 邦楽

    THE ORAL CIGARETTES山中がビバラでUVERworld TAKU…
PAGE TOP