映画レビュー

『ベイビー・ドライバー』は最高の超娯楽的音楽映画!これほどCOOLでセンスの良い映画はない!

出典:http://www.imdb.com/title/tt3890160/mediaviewer/rm608583168


最高過ぎて言葉も無い。素晴らしいのひと言だ。こんなにcoolでかっちょいい映画を近年観たことがない。しかも、楽曲、洋服、セット、アクションの何もかもがセンス良い。

The Jon Spencer Blues Explosionの「Bellbottoms」で始まり、冒頭から、いきなり息をつく暇もないほどのフルスロットルなカーアクションを魅せてくれる。猛スピードで走っている車の前方にトラックが出てきて、衝突寸前の時にハンドブレーキをかけて、横滑りしながら障害物をかわしてしまう。『ワイスピ』にも劣らない見事なカーチェイス・シーンを目の当たりにし、アドレナリン全開でスクリーンに食いつこうとする自分に気付く。その時点で、既にこの映画の虜になっていた。

物語はいたって単純。ボーイ・ミーツ・ガール。犯罪という壁が恋愛を成就させないロミジュリ手法。今年風に例えるなら、クライム青春映画に、『ラ・ラ・ランド』テイストを少々加えた感じ。あっちが正統派ミュージカルならば、「こちトラ、過激なアクション映画じゃ!」と言わんばかりの、先述の通りの大迫力なカーチェイスシーンが満載。ドンパチ銃撃シーンばかり。どういう映画なのかの予備知識を持っていなかったので、こんなに娯楽性が高い映画だったことに驚きと感動を覚える。こういう映画があるから、映画が好きでよかったとさえ思える。

特に、銃撃の際も、無造作に撃っているのではない。BGMとシンクロされているのだ。楽曲のリズムに合っているので、銃撃シーンでもグルービーなのが非常に楽しい。細かなテイストまで心底こだわっている。そんな屈託の無さに好感が持てる。

それに、主演のアンセル君の普通な少年のオーラがいい。不良感が微塵もないからこそ、この主人公像としても青春物語としても成立する。また、そんなアンセル君、190cmのかなりの高身長ではあるが、そんな若手の高身長を凌駕する、彼を取り囲むオヤジ俳優たちのアクの強さと言ったら無い。犯罪チームを束ねる親分を演じるケビン・スペイシーの重圧感、ジェイミー・フォックスのイカれっぷり、ジョン・ハムの狂気が、この犯罪映画に箔を付けているし、勢いや活力を与えているようだ。どこかタランティーノっぽさがあるのも、彼らのような濃い俳優の存在感がそうさせているのだと思う。
ちなみに、レッチリのフリーも久々の映画出演していて、あまりにピッタリ役なのがウケた(若手時代に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にチョイ役で出演しているのは有名な話)。

主人公の心情に合った音楽が使用されており、The Damned 「Neat Neat Neat」、The Shake「Got No Soul」、Queen「Brighton Rock」など、各々のシーンによく合う、映画全体に流れる選曲の妙が際立つ。ZEDDもいいけど、こういうセンスの良い古典を聴くのもシャレオツではないかね?

(文・ROCKinNET.com編集部よっしー)
※無断転載は固く禁ずる

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. アナタが行くヤツ、それ本当にフェス?フジロックが世界の最重要フェス3位に選出!
  2. またもコンサート会場が狙われる「米国史上最悪の銃乱射事件」から音楽ライヴ運営の将…
  3. 『ブラック・パンサー』を観た!社会風刺と娯楽性が融合したマーベルの新傑作が誕生し…
  4. 2018年も大活躍間違いなし“次世代イケメン俳優”を青田刈り!
  5. ノエル兄貴「ロックが衰退したのは『フレンズ』が原因」と独自の分析を披露!

関連記事

  1. 映画レビュー

    『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ファンタジー映画として少し違和感・・・

    冒頭から個人的な事情を述べることに些か恐縮ではあるのだが、公私共に…

  2. 映画レビュー

    『ジョン・ウィック:パラベラム』アクションが九割を占め正直飽きる・・・

    愛犬を殺され、その復讐のためにマフィア組織を全壊させてきたジョ…

  3. 映画レビュー

    【映画レビュー】『チャーリーズ・エンジェル』MeToo主張が強すぎだったのかも?

    2000年のキャメロン・ディアス版も言うほど大した映画かな~と…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. ライブレポート

    13年ぶりロッキンに出演したサザンが凄かった!ROCK IN JAPAN史上最大…
  2. 邦楽

    KEYTALKの八木氏はナゼ愛されるのか?その無敵な愛嬌の謎と八木氏のドラムテク…
  3. ニュース

    今年2018年のサマソニがガラガラの異常事態!~その原因を探ってみた
  4. ライブレポート

    ロック・イン・ジャパン2017 2日目ライヴレポート
  5. 映画レビュー

    実写化史上最も成功していると言って過言でない『美女と野獣』に感動する
PAGE TOP