映画レビュー

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル』役者のコントが秀逸な新生ジュマンジに抱腹絶倒!

©2017 Sony Pictures Digital Productions Inc.


北米では、当時、絶対的王者だった『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を興行収入ランキングの首位から引きずり下ろしたのが本作で、それから三週連続で首位をkeepしたのだから、その勢いたるや凄まじいことを物語っている。大当たりした。

前作を観たのが中学生の時だったので時間の経過が末恐ろしくなるが、そんな過去のヒット作を掘り起こしては、新設定を加えて現代に蘇らせた本作だが、過度な期待はしない方が良いかも知れない。例えば、前作はボードゲームを基に、現実世界にワニやらサイやら動物を出現させて、有り得ない非現実的ギャップを楽しむものだったが、今回はボードゲームがファミコン化、実際にジャングルにワープしてしまうと言うのだから期待値が高まる。めちゃめちゃに大暴れすることを期待するけど、ゲーム内の敵はあくまで人間で、動物大暴れのような前作の踏襲は極力抑えられてて、ジュマンジ的ではないと感じた。娯楽作としては十分に楽しめるのだが、前作とは、そういった部分で大きく違う。


ストーリー性よりも、出演俳優のコメディアンぷりに支えられていると言っても過言ではない。軟弱な高校生がマッチョになったり、筋肉隆々なスポーツマンが足も遅く、運動神経の悪い黒人になったり、オタクな女子がナイスバディな女性になったり、特に、お洒落だけが取柄で生意気な“THE 女子”がおっさんになる設定は最高だ!

それらを演じる俳優陣が見事としか言いようがない。元WWE王者、アメリカの英雄にして、現在はハリウッドの稼ぎ頭であるドゥウェイン・ジョンソンを主演に、現代のコメディアン俳優の筆頭であるジャック・ブラック、出演作が軒並みヒットを飛ばすケビン・ハートに、新進気鋭の女優カレン・ギランと濃いメンツの丁々発止のやり取りが笑える。中でも、カレン・ギランのコメディアンヌっぷりが冴えわたっていた。また、ジャック・ブラックのオチ感も最高だった。言うところの上島竜平枠。この人はどの映画でも期待を裏切らない。
そして、2000年代中盤に全米の女子を熱狂させた、ジョナス・ブラザーズの三男坊ニックの登場には驚いた。彼の出演も本作の大ヒットに繋がっているのかな? 兄貴がDNCEとして音楽方面で成功を収める一方、弟は役者道を着々と進んでいるようだ。

前作が映像革新的な意味合いもあって、その非現実的な娯楽性で楽しめた一方で、今回は役者のコントを吟味する映画と位置付ければ十分に楽しめる。是非、続編も!

ただ、吹き替え版が多い。字幕版をやらない劇場が多くて嫌になった。近所で字幕版がやってなくて、田舎なもんで、わざわざ近隣の市まで行かなきゃならないのは如何なもんかなと思った。フランチャイズなシネコンには、独自の事情があるのだろうけど、せめてハリウッド作なら少数でも字幕の回を設けるなどの配慮がほしい。今回は有名芸能人が吹替えを務めているわけでも無いのになぁ。

(文・ROCKinNET.com編集部)
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