映画レビュー

『ジェミニマン』役者若返り達成!リー監督による技術への飽くなき追求に驚愕する!

(C) 2019 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

役者の若返りが遂に達成された革命的映画だ!

『ベンジャミン・バトン』でも達せなかった映像技術

技術が日々進歩する映画でも唯一不可能なことは「若返り」だと感じたのは、2008年『ベンジャミー・バトン 数奇な人生』を観た時だった。年月が経つに連れ年齢が若くなる男性をブラピが演じたが、結局は完全な若返りが果たせなかった。無理矢理、特殊メイクで皺とか頑張って調整してる感が垣間見えて、ブラピが実際に若い時の息を飲むようなイケメンぶりは再現できてなかった。湘南美容外科でもアンチエイジングは達成できても若返りまでは難しい、生き物は老いるのが宿命である限り。

[PR]

まるでタイムワープ?ウィル・スミスが若い!幼い!

まず、この『ジェミニマン』は、役者の若返りが達成出来てたのが凄い!
パフォーマンスキャプチャーによって三次元空間でも表情などの細かな描写レベルで若いウィル・スミスが再現されていた。違和感がない。『インディペンデンス・デイ』時の20代前半のウィルと見比べても差があまりない。実肌感の瑞々しさまで、実にリアルだ。

アン・リー監督は世界イチの映像革命家である!

思えば、アン・リー監督は映像に拘ってきた革命家でもある。『グリーン・デスティニー』で、ワイヤー・アクションを世界の映画界に定着させたり、『ブロークバック・マウンテン』では広大な自然を大きく切り取り詩的な映像美を表現、『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』では3D描写に長けた映像で圧倒させられた。そして、今回の『ジェミニマン』で役者の年齢さえも操ってしまった。これを映像革命と言わずして何と言おう。

[PR]

若スミスvs老スミスの決闘映像の斬新さの勝利である!

凄腕のガンマンが引退をほのめかした瞬間、若かりし自分が自分を消しに来るというアクション映画王道的内容も気持ちが良い。こういう分かり易い映画は好きだ。若い頃の自分と喧嘩して勝てる気はしないが、そこはウィル・スミスである。若かりし頃にも劣らない重量級の肉体で立ち向かう。その何年経っても崩れない象徴的ヒーロー像は流石だ。勢いだけの若スミスと、いぶし銀の老スミスの対極的な交わり方が実に面白い。

時空を超え、未来からやって来た自分と戦うのは『LOOPER/ルーパー』で、クローン技術への危惧は『月に囚われた男』で既に観た設定ではあるが、それらを圧倒的な技術力でまとめあげ、役者の若返りを達成させた視覚的な驚異でもって、唯一無二の一大アクション映画に昇華させたアン監督に脱帽としか言えない。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

[PR]




[PR]

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』からサザンがエロスを歌う…
  2. ピーター死亡?アベンジャーズと違う?話題の映画『スパイダーマン:スパイダーバース…
  3. 【フジから若者が消えた?】フェスの“聖地”フジロックが中高年化している問題。若者…
  4. 想定外のラストに衝撃!『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』で初めてアメコ…
  5. 第10回 独断で選ぶ素晴らしい邦楽たちTOP10 2018

関連記事

  1. アカデミー賞

    単なる恋愛ミュージカルをも超えた人生賛歌!それが『ラ・ラ・ランド』!

    もう、言いたいことが山ほどあるくらいの興奮を貰った、人間愛、映…

  2. 映画レビュー

    俺が勝手に選ぶBest映画2015

    今年も発表します!大学で映画学科として映画を学び、その後も映画に対する…

  3. 映画レビュー

    『亜人』日本漫画の過激性という欠点をハリウッド的なアプローチで見事にカヴァー

    興味深かったのは、この映画には善悪が無かったことだ。不死身の体であ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. ハリウッド

    【追悼】アメコミ界の巨匠スタン・リー逝去~映画カメオ出演を振り返る~
  2. ライブレポート

    【ライヴレポ】ワンオク初の東京ドーム公演で見た“世界基準のバンドの風格”に圧倒さ…
  3. 日記

    大雪なので雪の日に聴きたい楽曲を集めてみた!
  4. 映画レビュー

    『アベンジャーズ/エンドゲーム』 映画史に残る大傑作にして娯楽の頂点だ!
  5. ライブレポート

    【ライヴレポート】ポール・マッカートニー(2018/11/1@東京ドーム)
PAGE TOP