映画レビュー

【映画鑑賞日記】ジェイソン・ボーン

jborn(C) Universal Pictures

この映画を作る意味ありましたかね?
そもそも、このシリーズはボーンが失われた記憶を取り戻す物語で、その問題は3作目である『ボーン・アルティメイタム』で明らかになり解決したはずです。

しかし、大ヒット・シリーズなので、継続をしたいと思うのは当然でしょう。だからこそ、新たなサスペンスとして数年前の『ボーン・レガシー』があったわけで、その映画で主人公アーロン・クロスという新キャラを仕立てて、アーロンの危機をジェイソン・ボーンが助ける的な展開を想定してたのでしょうけど、これが、期待以上に興行的にハズレたので、ジェイソン・ボーン単体での復活をせざるを得なかった・・・というのは想像に難くありません。確かに『ボーン・レガシー』はつまんなかったもんなぁ。

そんな緊急的な追加エピソードなもんで、突然、それまでシリーズに関係が無かった父親が出現してきて、その父親がテロの犠牲になり、その父親が何か秘密を知っているというミステリーが軸になって、「何故、ボーンは自らスパイとして志願したのか?」という出生の謎よりも明らかにどうでもいい理由付けをしたわけですね。この作品の必要性と、その物語設定の強引さに疑問を持っておりました。

それでも、アクション・シーンやド派手なカーチェイスは、このシリーズが誇るべき最大の持ち味なので、見応えは十分でしたが、言ってみれば、それだけですね。
あと、トミー・リー・ジョーンズのような大物が作品に箔を付けていましたが、CIAにはどれだけ暗躍してる悪い奴がいるんだよ!CIA怒るだろ!?

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 何故「バルス現象」は起きるのか?その理由は日本特有の国民性と風土にあった!
  2. 【ライヴレポ】ワンオク初の東京ドーム公演で見た“世界基準のバンドの風格”に圧倒さ…
  3. 『ブラック・パンサー』を観た!社会風刺と娯楽性が融合したマーベルの新傑作が誕生し…
  4. 『娼年』の実写化で性に真剣に向き合った監督と、素っ裸で腰振りまくった松坂桃李に敬…
  5. ポール東京ドーム初日を観た!

関連記事

  1. 映画レビュー

    ハリウッド女優の地位向上以上の続編成功例だった『ゴーストバスターズ』

    30年前は当時の映画興収歴代7位という大ヒットを記録し…

  2. 映画レビュー

    【映画レビュー】これぞ映画!『トップガン マーヴェリック』大傑作続編!

    これぞ、映画!これぞ、娯楽!懐古主義に走るでもなく…

  3. 映画レビュー

    【映画鑑賞日記】殿、利息でござる!

    喜劇かと思っていたら意外にも感動作だった。この時代劇が2016…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. 邦楽

    KEYTALKの八木氏はナゼ愛されるのか?その無敵な愛嬌の謎と八木氏のドラムテク…
  2. ライブレポート

    【フジロックレポート】FUJI ROCK FESTIVAL ’18で…
  3. 音楽

    【FUJI ROCK直前特集 Part.2】音楽に政治を持ち込むのは是か?非か?…
  4. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN 2018 4日目(2018/08/12)ライブレポー…
  5. ハリウッド

    【実は悪事を働いていない?】『美女と野獣』の悪役ガストンから読み解く、強さを求め…
PAGE TOP