音楽

The 1975のマシュー同性愛禁止のドバイで男性客にキスの流石な行動!

COPYRIGHT © 2016 UNIVERSAL MUSIC LLC ALL RIGHTS RESERVED.

反LGBTQ法に抗議して自ら同性とキスしちゃう

先日のサマソニでのパフォーマンスも大好評だった!

昨年リリースされ世界中から絶賛の嵐だった新作『ネット上の人間関係についての簡単な調査』の記憶も新しい中、先日のサマソニでのパフォーマンスも大好評だったThe 1975。ロックが衰退したと言われて久しい音楽界において彼らの存在ほど現代の空気感と釣り合ったロック・バンドはいないということをパフォーマンスで示した。彼らがヘッドライナーでも良かったんじゃないかという声さえあるほどだ。

公の場で男性ファンとキスを披露!

そんなロック界の寵児とも言えるThe 1975だが、フロントマンのマシュー・ヒーリーが、アラブ首長国連邦の露骨な反LGBTQ法への抗議として、現地時間8月14日にドバイで行われたライブ中に男性ファンにキスをしたらしい。

ドバイでは同性愛は犯罪で禁固刑に科される可能性も

アラブ首長国連邦の法律では、同性愛は犯罪であり、最大で10年間の禁固刑に処せられる可能性があるという。それに臆さず同性愛者でないマシューが公然の場で男性とキスするのだから流石である。何事にも媚びない彼のアグレッシブさは時に実に爽快である。

[PR]

「もうドバイには戻れないかも」と言うも後悔なし

マシューはこの大胆な行動について

「ありがとう、ドバイ。みんな最高だったよ。僕の「行動」のせいでもうドバイには戻れないかもしれないけど、君たちを愛しているということを知っておいてほしい。もう一度チャンスを与えられたとしても、僕は同じことをする。誰にもわからないけれど、もしかしたらまた戻れるかもしれない。もう少し様子を見てみよう」

どうやら、彼自身はこの行動を後悔せず、むしろ前向きである意向を示している。ただ、相手側の男性が処罰される可能性はあるため、現地のLGBTQの活動家は、この件の画像や動画がもしあったとしてもSNS上にアップしないで欲しいと呼び掛けているという。そりゃ、マシューはライブ後は知ったこっちゃないかもしれないが、相手側としては、とんだ貰い事故になってしまうからね(笑)

The 1975の性差別抗議は数多くある!

マシューが公の場所で性問題に関わる発言をしたのは今回が初めてではない。2018年にはロンドンのLGBTQセンターの開設を支援するために寄付を行い、その行動を「正しい」と顧みたり。今年2019年のブリット・アワーズの受賞スピーチでは、女性差別者たちを非難した。また、性犯罪や近親相姦による妊娠であっても中絶できないうえ、中絶手術をした医師は罪に問われる、全米で最も厳しい「中絶禁止法」がアラバマ州で可決されたことに激しく抗議もした。

権力に刃向う勇気ある行動に称賛相次ぐ!

The 1975のこれらの行動は権力に対する抗議であり、勇気あるがゆえの行動なので各地から称賛の声が上がっている。こういうリベラリティな寛容性こそThe 1975の魅力の根源であり、現代における最重要ロック・バンドと呼ばれる由縁であるかも知れない。
どことなくデヴィッド・ボウイ的な性の垣根を超えた崇高な立ち位置に自然と近付いているような錯覚すら覚えるのだが。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

[PR]



[PR]

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』からサザンがエロスを歌う…
  2. 何故「バルス現象」は起きるのか?その理由は日本特有の国民性と風土にあった!
  3. ELLEGARDEN復活ライヴを観る!10年の活動休止の先にあった変わらない尊さ…
  4. 安室奈美恵の引退ツアーを観る!世界中の賛美を彼女に贈りたい!
  5. 想定外のラストに衝撃!『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』で初めてアメコ…

関連記事

  1. 音楽

    珍しく激怒したジャック・ホワイトが流石すぎる

    ジャック・ホワイトがイギリスの雑誌のインタビューで「レディー・…

  2. ハリウッド

    【ケイティ謝罪】二大歌姫の確執に急展開!テイラー&ケイティの喧嘩の歴史も振り返る!

    米二大歌姫のバトル、ここに来て急展開が起こった。あれほどT…

  3. 音楽

    テイラー自分の楽曲権利が買収され激怒!今度の喧嘩相手はジャスティン・ビーバー?

    テイラー因縁の人物に全楽曲権を買い取られて激怒!ケイティ・ペリ…

  4. 音楽

    俺が勝手に選ぶポールの好きな曲10選!

    こともあろうにポール・マッカートニーの名曲に優劣をつけるなんて…

  5. 音楽

    ジャスティン・ビーバーが歌えない「デスパシート」でボイコット運動vsファン勃発!

    歌えない宣言から社会現象化!2017年最大のヒット曲に!この夏…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN 2018 4日目(2018/08/12)ライブレポー…
  2. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017 4日目ライヴレポート
  3. 映画レビュー

    『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の功績は神話をオリジナリティをもって進展させ…
  4. ハリウッド

    アベンジャーズ最新作がコナンに負けた?世界的な流行をも度外視する日本鎖国文化は奇…
  5. 邦楽

    勝手に選ぶ素晴らしい邦楽たちTOP10 2017
PAGE TOP