映画レビュー

【映画鑑賞日記】ピートと秘密の友達

pitofriend(C) 2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

凄くいい映画でした。優しい映画。
ディズニーの古典芸・原点とも言うべき、子供に向けた温かい映画。
もとは日本未公開の実写とアニメの合成映画『ピートとドラゴン』(1977)のリメイクなので、日本初上陸ということになります!

東京ディズニーランドの初代エレクトリカルパレードで、緑色の大きなドラゴンの鼻から煙がバーッと出て来るのを見て「あれは一体何なんだ?」と幼心に思った方も多いと思うんです。あれが、エリオットだったわけですね。
そのリメイクで、しかも完全な実写。ドラゴンも毛並など細部まで拘ってますし。
俳優も、R・レッドフォードや、最近売れてるブライス・ダラス・ハワード(ジュラシック・ワールドでお馴染み)など、一流の俳優が出てますので、侮れません。

徹底したファンタジー、友情、親子、環境保護、反文明、大人の私欲と子供の純真さの対立構造など、ウォルト・ディズニーの志であり、王道のメッセージ性で作られた作品です。なので、とにかく優しい。
その潔さを俺は買いました!
最近のディズニーは、やたらと自らの古典名作アニメを、独特の新解釈で実写化してますが、どれも首をかしげるんですよね。
『マニフィセント』なんか悪役の魔女の母性を描いたり・・・
『不思議の国のアリス』は戦うし・・・
『ジャングル・ブック』はモーグリが人間界に帰らないし・・・
それはそれで斬新なアイディアだとは思うので否定はしませんが、根底のメッセージ性を見失ってる気がしてならない。こんなんで果たして実写化が話題になってます、超名作『美女と野獣』に泥を塗らないか心配です。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 初の武道館公演を控えるマイヘア椎木ってナゼ好かれるのか?彼の魅力を挙げてみる!
  2. ノエル兄貴「ロックが衰退したのは『フレンズ』が原因」と独自の分析を披露!
  3. 「時代遅れのRock’nRoll Band」を聴く
  4. ポール東京ドーム初日を観た!
  5. RADWIMPS「HINOMARU」が物議!ポップ・ソングの右傾化に不自然さを感…

関連記事

  1. 映画レビュー

    ハリウッド女優の地位向上以上の続編成功例だった『ゴーストバスターズ』

    30年前は当時の映画興収歴代7位という大ヒットを記録し…

  2. 映画レビュー

    『10 クローバーフィールド・レーン』B級感を楽しんだ者勝ち!

    何よりもこの映画の<B級感>を楽しむことが一番だと思い…

  3. 映画レビュー

    『アントマン&ワスプ』物理学の常識を自在に遊びまくる発想が見事で楽しい!

    『インフィニティ・ウォー』(以下、IW)が絶望的な内容だったの…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. ハリウッド

    【追悼】アメコミ界の巨匠スタン・リー逝去~映画カメオ出演を振り返る~
  2. 邦楽

    月曜から夜遊びでマツコから「非イケメン宣言」受けたMy Hair is Bad椎…
  3. 音楽

    【徹底考察】ビルボード1位、米英人気過熱、国連演説・・・勢いが止まらないBTS(…
  4. 邦楽

    RADWIMPS「HINOMARU」が物議!ポップ・ソングの右傾化に不自然さを感…
  5. 音楽

    ジャスティン・ビーバー新曲のスペイン語が歌えず大ヒンシュクからのブーム化
PAGE TOP