2016年に公開され世界的に大ヒットした映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の続編『黒い魔法使いの誕生』に、ジョニー・デップが出演することへ批判が集まっている。批判の的となっているのは、泥沼離婚劇を繰り広げた元妻アンバー・ハードが訴えるDV疑惑である。これを理由に、一部からは彼のキャスティングへの批判の声が上がっているのだ。ジョニーは、グリンデルバルド役として、前作『魔法使いの旅』にカメオ出演し観客を驚かせた。続編『黒い魔法使いの誕生』からは、本格的に登場すると言われている。
これを受けて、『ハリーポッター』の原作者であり『ファンタビ』シリーズでは脚本も担当しているJ・K・ローリングが、ジョニー起用批判の風潮に反論を示したのだ。
ジョニー・デップがグリンデルバルド役にキャスティングされたとき、わたしは彼は素晴らしい演技を見せてくれるだろうと感じました。しかし第一作でのカメオ出演の撮影を終えたころから、私自身や、フランチャイズ関係者を、気に病ませるような記事がメディアに現れ始めました(中略)状況への理解をもとに、映画の製作陣、そして私自身は、本来のキャスティングにこだわることが落ち着くところであり、ジョニーが映画で重要なキャラクターを演じることを、幸せに感じます。
引用:tvgroove.com/news/article/ctg/1/nid/37572.html
また、ローリング氏は、DV問題の賛否に関して明確な発言はしていないにせよ、離婚問題については、プライバシーが保護するところであるとし、ジョニー・デップの起用を擁護。ハリポタの原作者からの擁護発言は、ジョニーにとっても、この上なく心強いものになるだろう。
ただ、DVに関しては「事実としてあった」とされる公式文書が存在しているという噂である。というのも、アンバーとの泥沼離婚劇もアンバーが調停金を受け取るということで決着が付いたが、その直後に、ジョニーがザ・マネージメント・グループを相手取って資産の不正流用で訴えを起こしたのだ。だが、ジョニーによる収入以上の浪費癖が原因で、逆に訴訟を起こされてしまうというお粗末な展開になっている。
そんなマネージャー・グループが主張するには「ジョニーがアンバーに対し、時に、精神的に不安定で、身体的な暴力があったと、何人かのジョニー家のお手伝いさん達や、セキュリティー達と、会話を通じて、その事実を知らされた」と、元マネージャーたちが、法的文書に書き綴っていたことを明らかにしたというのだ。
もし、これが公的に確証付けられたら、女性権利向上が叫ばれている中、ジョニーには物凄い逆風が吹くことになると思われる。「ジョニーに限ってそんなことするはずがない!」と信じたいファンも多いだろうが、こればかりは真相は藪の中。もともと紳士な性格というよりも、アーティスティックな奇人風な思想や行動が魅力の根源でもあっただけに(あとは、酒癖とドラッグは・・・・・・)ファンのモヤモヤは高まる一方であろう。
しかし、天下のジョニー・デップである。名優に違いないし、しかも、未だに第一線の超売れっ子。2017年の年末に観た『オリエンタル急行殺人事件』も、錚々たる名優ぞろいの中でも、ジョニー・デップの存在感だけは特別だった。やはり、彼は俳優以上にスターなのだ。彼の名前が連なることで、同シリーズに箔が付くことは間違えないので、降板だけは避けてほしいところだ。#metoo運動が思わぬ方向で名優を危機に立たせている。だからこそ、事実関係の証明と、ジョニーの真摯な対応を強く望む。
(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。
最新情報をお届けします
Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!
Follow @ROCKinNETcom
この記事へのコメントはありません。