全世界待望シリーズ最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』が遂に公開される! シリーズ五作目にして最高傑作の呼び声も高い本作は、なんと旧三部作時代のレギュラーだった、オーランド・ブルームとキーラ・ナイトレイの出演も決まっているとのことで、ファンからは歓喜の声が上がっている。また、本作から出演する新しい若手キャスト陣も決まっており(第二のオーリーとキーラか?)、また、巨大な海賊船も登場し、海上での激しい戦闘シーンもあるなど、旧来の同シリーズのような一大スペクタクルな超ド級の娯楽大作になっている模様! 今回は、この夏必見の本作の見所を紹介したいと思う!!
まずは、予告編から・・・・・・いきなり、ジャック・スパロウの若き姿が映し出されるという意表をついた、ファンには堪らないサービスカットが話題を呼んでいる予告編。若かりし頃のジャックは、本作の悪役である、ハビエル・バルデム演じる“海の死神”サラザールから宝物を奪い取っていたようだ。サラザールが乗っていた船は難破し、ジャックを怒り憎むサラザールが凶悪な怪物の姿となって登場している。どうやら、本作の本筋は、ジャックとサラザールの因縁の物語となる。
その他、人気若手俳優筆頭のブレントン・スウェイツ、若手女優カヤ・スコデラーリオら、新キャストも登場し、同シリーズの新たな幕開けを感じさせる、非常に楽しみな予告編となっている。
気になる新キャラ演じる若手二人は誰?
ブレントン・スウェイツ
2014年『マレフィセント』で頼りない王子役を演じ、早くも女性映画ファンから「あのイケメンは誰?」と評判になり、2016年『キング・オブ・エジプト』では主役級の役柄に抜擢されるなど、今最も注目を集める、オーストラリア出身の若手俳優。その端正なルックスから、“ポストオーランド・ブルーム”の呼び声も高い。大学で演技を学んでからデビューしたので、キャリアはまだ5年ほどだが、『The Giver』(原題)でメリル・ストリープ、ジェフ・ブリッジスといった超大物名優たちとの共演も果たすなど、今後も期待の俳優でありながらも、『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作の出演という一世一代の大抜擢で、今後大きく飛躍することは確定的な気がする。
カヤ・スコデラーリオ
人気のディストピア小説の映画化『メイズ・ランナー』シリーズでもお馴染みの彼女なので、既に見たことあるという方も多いのではないか。本格的な映画出演は、まだ4年前のことで『月に囚われた男』、『タイタンの戦い』等に出演後、『メイズ・ランナー』のヒロインに大抜擢。その勢いに乗って、『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作にまで出演するのだから、もはや売れっ子女優の道を既に歩んでいると言って過言ではない。
制作陣にも新しい風を
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは第1作目から3作目までゴア・ヴァービンスキーが監督を務めたが、ヴァービンスキーがアニメーション映画『ランゴ』を監督することが決定したため、第4作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』は『シカゴ』のロブ・マーシャルが監督に抜擢され、第5作目でも新しい風をということで、ノルウェイの監督ヨアヒム・ローニングと、エスペン・サンドベリが監督に起用された。
彼らはNetflixの『コンティキ』など海を舞台とした作品を手掛けているので、同シリーズには正しく、うってつけの監督である。『コンティキ』は第85回アカデミー外国語映画賞にノミネートされている。
また、脚本でも、第1作目から担当していた、テッド・エリオットとテリー・ロッシオのコンビではなく、テリーが降板し、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『ターミナル』、『メン・イン・ブラック3』で脚本を務めたジェフ・ナサンソンが新たに脚本に加わることが判明。本格的に新しい作品となりそうだ。
ポール・マッカートニーが奇跡の出演
第3作『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』と第4作目『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』ではジャックの父親役として、キース・リチャーズが出演していたが、同じ大御所ミュージシャンのポール・マッカートニーが、最新作に出演することが発表されている。彼の映画出演は非常に珍しいことは言うまでもない。ジャックの叔父役だそうで、情報筋に因れば、鼻歌も披露しているとのこと。また、ポールのような天真爛漫なキャラクター像になるということなので、非常に楽しみである。こうも、音楽界のビッグ・ネームが、揃って同シリーズに出演をするのは、デップが役者と別に、本格的に音楽活動(バンド)をやっていることで、ミュージシャン達との関係性が深まったことに由縁するのかもしれない。
この映画が失敗できない理由
泥沼離婚劇で大変だったジョニー・デップ復活の最大の切り札
2016年から女優アンバー・ハードとの泥沼離婚騒動の渦中だったデップ。事の発端は、デップの飲酒癖と、身体的、精神的なDVによるものだとアンバー側が主張。デップに暴力を振るわれた証拠として、顔のアザを公開するも、デップ側は真向否定。その後、隠しカメラで撮影された、デップと思わしき人物が酒に酔い、暴言を吐きながら酒瓶を投げつける動画が公開される。しかし、デップ側はDVを認めておらず、(そういった行為を認めるような)サインは絶対にしないと宣言。アンバーの捏造ではないかという疑惑もあり、この件に関しては双方が一歩も譲らない泥沼化に発展した。しかし、離婚が成立したので、アンバー側が、DV被害を取り下げた。
また、膨大な額とされてきた慰謝料に関しては、2016年8月にデップが700万ドル(約8億円)を支払うことで合意。アンバーは、慰謝料を全額慈善団体に寄付することを表明している。デップは、この頃、既に「とにかく早く終わらせたい・・・・・・」と周囲に漏らしていたという。
その後、デップは、アンバーが意図的に離婚手続きを遅らせたと主張し、罰金としてアンバーが弁護士費用10万ドル(約1億1400万円)を支払うよう求めていたが、アンバーも慰謝料の再請求を要望していたそうだが、ロサンゼルスの裁判所は「これでは堂々巡りだ」と双方の弁護士に話したと言い、双方の主張を却下、2017年1月に、8カ月も続いた2人の泥沼離婚劇を終了させた。
「俳優ジョニー・デップここにあり!」に期待
パイレーツ・オブ・カリビアンの全世界と日本興行収入
『呪われた海賊たち』(’03)6億5400万ドル/68億円
『デッドマンズ・チェスト』(’06)10億6000万ドル/100億円
『ワールド・エンド』(’07)9億6000万ドル/109億円
『生命の泉』(’11)10億4300万ドル/88.7億円
このDV騒動が影響を及ぼしているかは不明だが、泥酔して「第18回ハリウッド・フィルム・アワード」のプレゼンターとして登場し、放送禁止用語を連発するなど、残念な言動が目立っていた印象ダウンは逃れられず、ここ最近のデップの出演作(『ダーク・シャドウ』、『トランセンデンス』、『チャーリー・モルデカイ』)が軒並み興行的失敗に終わっている分、今回のパイレーツ最新作は、ジャック・スパロウというデップ最大の当たり役ということもあり、話題性も事欠かない超大作でもあるので、俳優として、世界へ、映画シーンへ、自身の復活と存在アピールを遂げるためにも、失敗は許されない作品であることは間違い無さそうだ。
(文・ROCKinNET.com編集部)
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Source:http://news.mynavi.jp/news/2013/05/31/277/
http://www.cinematoday.jp/page/N0049318
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