アカデミー賞

スピルバーグ監督がアカデミー賞の候補からNetflix作品除外を提案

© Getty Images


個人的な感想として、先日のアカデミー賞の結果を受けてNetflix配信映画『ROMA/ローマ』が作品賞を獲らなかったことに関して肯定的な意見を呈した。しかし、キュアロン監督支持者であり、大のNetflixフリークの映画ファンの知人が激反論。酒も入ってたことで大口論に発展した(笑)要は映画オタクの見っともない痴話喧嘩ってやつよ。

自分の意見は既にオスカー結果の感想記事でも述べたように、配信映画が作品賞を獲ってしまうと「映画のネット配信時代が到来したことを示唆する」なんて悠長なことを言ってられずに、映画の興行システムが崩壊することを危惧した。映画は映画館でチケットを支払って興行、つまりは映画全体のビジネスモデルが成り立っていると。それがネット配信でいいやってことになれば、誰でも手軽にスマホでもタブレットでもパソコンでも映画を観るのが主流化する可能性もあり、月額1000円弱内の会費からの分配になる。スポティファイじゃあるまいし。映画を撮るのって金掛かるからね、収益が少なくなれば、業界萎縮も招きかねないと思うのだ。

Netflix

そりゃ、先の友人じゃないけど四六時中タブレットで映画を観るような人間には便利になるだろうけど。スクリーンの醍醐味など従来の映画の本質的な魅力が失われてしまわないかと感じてしまう。そういう人間に限って「時代の流れ」なんて都合の良い言葉で、こちら側(映画は映画館で派)を遺物のように扱いたいんだろうけど、ただでさえ映画鑑賞というインドアな趣味に、部屋で観るなんてインドアを重ねたような、引き籠りな意見は、俺は認めん!

と言っていたら、まさかの援軍です!

あのハリウッドの巨匠スティーブン・スピルバーグが、アカデミー賞からNetflix配信作品を締め出すべく4月に開催される理事会で現在のノミネート資格の変更を提案する予定だという。スピルバーグの主張は

「もしいい作品ならば、(テレビ界のアカデミー賞とされる)エミー賞を獲るべき。でも、オスカーではない」「映画賞の選考対象になるためにたった1週間くらいの劇場公開を約束したうえで、VOD(ビデオ・オン・デマンド)ビジネスで映画製作の資金集めをしている。でも、実際にはテレビのフォーマットで製作したならば、それはテレビ映画だと思う」
引用:www.cinematoday.jp/news/N0107243

その通りだ!!
フォーマットの問題で考えるなら今までのNetflixでの配信作品は「LOST」などと大差はないように見受けられる。先でも述べた映画の醍醐味を感じるものではなかった。
加えて、実は多くのハリウッド業界人が不満を持っている要因としては、Netflixはオスカー獲得のための宣伝費に他の作品の10倍(約55億円)も掛けている莫大な財産による差別化。公開から90日間は劇場のみの公開という規律を破ってストリーミング配信もしていたという他作品に対する認知度のハンディなどがあると言われている。

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キュアロン監督がストリーミング配信を全面的に支持し、従来の映画興行を否定していることは無いが(むしろ劇場公開作品の守護神でいたいと言及している)、ストリーミングが世界の劇場の大半を占めるハリウッド映画以外の作品を世に知らしめる機会であると述べている。
ただ、アカデミー賞っていうのはハリウッドの職人さんたちが自分達の仕事っぷりを賞賛する宴会のようなものだから、多様性が叫ばれる昨今で、そういった古き悪習は是正されるべき項目だろうけど、日本なんかは一時的に国内のコンテンツが持て囃されたりするので(アベンジャーズよりコナンとか)、ドメスティックパワーというか国内認知力が試されているってことでもあるんじゃないかなと。

『ブラック・パンサー』が作品賞になるか否かの時に、人気映画部門を設立しようとして一斉批判を受けたりと、多様性を見出そうとすればするほど間違えた施策をして、ことごとく失敗しているアカデミー賞。今回はどうなることやら。ハリウッドの王様スピルバーグが提案すれば賛同も多いんじゃないかと思うんだが。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

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