グラミー賞

それでもグラミー賞はビヨンセに受賞させない



from YOUTUBE (2017年第59回グラミー賞キャプチャ)

アデルは希代の今世紀最高のシンガーだし、『25』が駄作とも思いません。ただ、グラミー賞を独占するような作品では無い。偉大なマンネリズムは感じてます。
今回、グラミーがビヨンセに受賞させないのは「如何にも米国の音楽業界が保守的であるか」を如実に表している決定的な事実で、心底ガッカリ、幻滅、呆れたのひと言です。今宵のビヨンセは、パフォーマンスも他を問題としない、群を抜いたレベルで、もはや神がかっていました。作品の芸術性の高さも、時代性も加味すれば、どう考えても、ビヨンセが、『Lemonade』が、獲るべきだった!

何故この大名作が受賞を逃したかのは明白で、ビヨンセが黒人だから、R&Bだから!
何故、フランク・オーシャンがノミネートすら拒否し、ジャスティン・ビーバーやドレイクが授賞式のボイコットを表明したのか・・・・・・こういう結果の抗議だったわけです、何も変わっていない。音楽でさえ、こういう結果が出る国だから、トランプが大統領になるんですよ、アメリカというのは(と言うのは言い過ぎか?笑)。

ただ、全ては最高権威である最優秀アルバム賞受賞後のアデルのスピーチに救われました。

私はこの賞を受け取ることができないわ。私のアイドルはビヨンセで、『Lemonade』はとてつもなく素晴らしい作品よ。よく考えられていて、美しくて、ありのままの作品。あなたが普段見せない、知らなかった側面をあなたは私たちに見せてくれた。そのことに深く感謝しているの。そしてここにいるアーティスト全員が、あなたのことを敬愛しているわ。あなたは私たちの光なの。そして、あなたが私や私の友人、私の黒人の友人たちに与えてくれる感情に、とても勇気づけられるの。あなたを愛しているわ。これまでも愛していたし、これからもずっと愛し続けるわ。




強い女性の象徴だったビヨンセの涙を初めてみました。
アデルは自身が権威に好まれていることも分かってるでしょう。その上で賞の価値以上に賞賛すべき対象があることを理解した上で、ビヨンセを敬愛していると賛辞を贈り、『Lemonade』が音楽史に残る大傑作で「真の受賞者」はビヨンセであると最終的に彼女に華を持たせたアデルの人間性の良さと、自身の受賞以上に他人を褒め称える謙虚さに脱帽でした。
グラミー史に残る名場面でした。

明日以降、カニエ辺りから始まり、批判殺到するんだろうな・・・

●グラミー結果
・最優秀アルバム・・・『25』アデル
・最優秀レコード・・・「Hello」アデル
・最優秀楽曲・・・「Hello」アデル
・最優秀新人・・・チャンス・ザ・ラッパー

(文・ROCKinNET.com編集部)
※当記事の著作はROCKinNET.comに帰属し、一切の無断転載・再交付は固く禁ずる。



◆関連記事◆




 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. KEYTALKの八木氏はナゼ愛されるのか?その無敵な愛嬌の謎と八木氏のドラムテク…
  2. 「時代遅れのRock’nRoll Band」を聴く
  3. 想定外のラストに衝撃!『アベンジャーズ/インフィニティー・ウォー』で初めてアメコ…
  4. 今年2018年のサマソニがガラガラの異常事態!~その原因を探ってみた
  5. 【フジから若者が消えた?】フェスの“聖地”フジロックが中高年化している問題。若者…

関連記事

  1. グラミー賞

    最近の若者はBECKを知らない?

    今年のグラミー賞で最も権威のある賞である最優秀アルバムを受…

  2. グラミー賞

    【グラミーショック余波】フランク・オーシャンが「年寄りの賞」と反撃

    世界中の予想を裏切りビヨンセの大名作『Lemonade』が…

  3. グラミー賞

    グラミー賞予想

    もういくつ寝ると、グラミー賞。今年はアデルの一人勝ちになる…

  4. グラミー賞

    【いよいよ明日はグラミー】ビヨンセ悲願達成なるか?

    いよいよ明日に迫ったグラミー賞!今年は最優秀アルバ…

  5. グラミー賞

    ベックがアルバム賞を獲った際のカニエの問題行動、やっぱり物議!w

    やっぱり騒動になってる昨日のグラミーのカニエの行動!最…

  6. グラミー賞

    微妙な結果に終わったグラミー賞2021を見て思うこと

    今年も蓋を開けてみれば、微妙な結果だったグラミー賞。最…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. 音楽

    【FUJI ROCK直前特集 Part.2】音楽に政治を持ち込むのは是か?非か?…
  2. ハリウッド

    【YOUTUBE誕生のきっかけ】来年2018年のハーフタイムショーはジャスティン…
  3. 映画

    日本アカデミー賞とかいう老害賞には文句しか出て来ない
  4. ライブレポート

    ロック・イン・ジャパン2017 2日目ライヴレポート
  5. 映画

    是枝監督『万引き家族』がカンヌで最高賞!カンヌにおける日本映画の歴史と、今回の受…
PAGE TOP