映画レビュー

【映画レビュー】アダムとジェニファー最強喜劇役者が盤石の『マーダー・ミステリー』が抱腹絶倒だった!



© Netflix

アダム・サンドラーとジェニファー・アニストンが共演して面白くない訳がないのである。ハネムーンに行けなかった結婚生活15年を迎える夫婦が旅行に行く際、ひょんなことがきっかけで豪華客船にゲストとして招かれる。そこには大富豪の親族はじめ関係者が集っていたという先の見える“いかにも”なストーリー展開を見せる。名探偵コナンでも、もう少し捻るだろうレベル。案の定、大富豪は豪華客船内で殺されてしまい、犯人探しが始まるも、遺産がらみの思惑が入り乱れ、挙句の果てに主人公夫婦が容疑者にされてしまう。逃亡しながらも、事件の真相に迫っていくというベタベタなミステリー

ほぼ会話劇がメインの王道アメリカン・コメディ映画であるが、アダムとジェニファーの丁々発止な爆笑会話が最高過ぎた。実際に、こういう中年夫婦いそうだよなと思いながらも、喧嘩しようが「こんな夫婦関係っていいな~」と思えるほど息ぴったりで仲睦まじい関係を演じた二人に拍手。この二人の存在感が成す業か、映画自体に辛気臭さが無いのが勝算だ。キャスティング勝ちな部分もあると思われる。



理想の夫婦って何だろうと思ったりもするけど、結局は喧嘩するにも笑うにも、このアダムとジェニファー夫婦のように同じ目線で時間を共に過ごせる相手との生活なのだろうと感じた。ジェニファーと言えば、元ブラピの奥さんでかつては世界が憧れる美男美女カップルと言われた絶世の美女なわけで、アダムはルックスで売れた訳ではない喜劇役者だ。双方スターに変わりはないが、容姿的にはチグハグなはずなのに、何故かお似合いだった。結局は中身が合ってるかどうかが重要なんだなと(山ちゃんと蒼井優を祝福したい気持ちも、そういうことなんだろうと思った)。

話が脱線したが・・・・・・カースタント、街中での追跡アクション、銃撃戦(アダムは警官なのに下手)など、コメディ以外でも見どころ満載で、一流俳優が出ている映画としての面目も保っている。劇場公開しないのも勿体無いレベルだった。ラストシーンで、主人公たちがアノ汽車に乗って観光を続けるという皮肉も笑える。
どうでもいいが、クラリチン、アレグラなど、花粉症にはお馴染みの薬名が出てくるのだが、海外でも花粉症ってあるんだと思った。あと、『デッドプール』に引き続き、忽那汐里ちゃんが重要な役どころで出てくる。このままハリウッド街道を突っ走って欲しい!



あと、本当にどうでもいい話なのだが、フィルムメーカーなどの感想を読んでると「暇な時に調度いい」とか「暇潰しになる」「気楽に見れる」という書き込みが大半だったのだが、どんな映画にせよ、映画を観てるってことは暇だってことだし、どんな内容だろうと映画のような娯楽を気軽に見なくてどうする?なんて思ったりもした(笑)
あとあと、ジェニファー・アニストンと言えば、奇跡の復活宣言をした「フレンズ」の新シリーズを本当に楽しみにしてる!

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。


 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 実は失敗していたサザンの紅白!ユーミンとの奇跡の共演に助けられ拍手喝采!
  2. ELLEGARDEN復活ライヴを観る!10年の活動休止の先にあった変わらない尊さ…
  3. 何故「バルス現象」は起きるのか?その理由は日本特有の国民性と風土にあった!
  4. ポール東京ドーム初日を観た!
  5. 今年2018年のサマソニがガラガラの異常事態!~その原因を探ってみた

関連記事

  1. 映画レビュー

    俺が勝手に選ぶBest映画2012

    いちおう俺は大学で映画を専攻してたので、それなりの映画論みたいなものを…

  2. 映画レビュー

    【映画鑑賞日記】劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ from …

    「ジュウオウジャーVSニンニンジャー」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝…

  3. 映画レビュー

    マーベル史上最高傑作更新!『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 』が面白すぎる!

    最近のコミックヒーローは大変だ。単純に悪者を倒して、めでた…

人気の記事

[PR]
  1. 音楽

    遂に雪解けの予感?それでもオアシス再結成が無いと言い切れる理由とは!
  2. ライブレポート

    COUNTDOWN JAPAN 1718 3日目ライヴレポート
  3. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN 2018 4日目(2018/08/12)ライブレポー…
  4. ハリウッド

    【勝手に大予想】ダニエル・クレイグ007卒業で次のボンドは誰になる?
  5. 邦楽

    RADWIMPS「HINOMARU」が物議!ポップ・ソングの右傾化に不自然さを感…
PAGE TOP