映画レビュー

【映画鑑賞日記】ターザン:REBORN

tarzan(C) 2016 Edgar Rice Burroughs, Inc. and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

この映画の凄味は「古典を如何に現代版に進化させたか」これに尽きると思います。マーベルやDCが我々が抱いていた映画の常識を圧倒的な画力と迫力で大娯楽作として昇華させた時代。そんな現代に古典的な英雄ターザンを描くことは至難の業だったと思いますが、見事に成立してました。ヒロイズムの普遍性と、勧善懲悪のストーリー、そこに最新のVFXで再現されたリアルなジャングルの景色や動物描写など、冒険活劇として十分に楽しめるものでした。
ジャングルを縦横無尽に飛び回り、果てや崖から飛び降りるなどの超絶アトラクション描写は、2016年版とも言うべきターザンが垣間見れますし、かっこ良かったです!

数年前に全米で社会現象を巻き起こした「LOST」ってドラマがありましたが、その中のイケメンキャラで人気だったソーヤ役のジョシュ・ホロウェイは毎回必要以上に裸になって、鍛え上げられた肉体を晒してましたが、その理由って、彼が脱ぐと視聴率が上がったからなんだそうです。
アメリカ女性は筋肉好きですからね、この映画も同じです。主演のアレキサンダー・スカルスガルドの肉体美は見事なものでした。ライザップでもなかなかあそこまではいかないでしょうね。ビジュアル面での成功もあると思います。
彼はまだ知名度が薄いですが、英国貴族の繊細さと、野性的という相反する側面を見事に演じ切っていたのが流石です。この両者を描いたところに、新解釈のターザンが成立した理由があると思ってます。
また、S・L・ジャクソン、クリストフ・ヴァルツと名優が名を連ねており、映画に箔を持たせていました。

 

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