アカデミー賞

【映画鑑賞日記】オデッセイ

odse(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

そんな浮世離れしたことが現実的にあるわけないの連続が逆に娯楽性を高めて、映画的スペクタクルを構築させたのは凄まじいです。(アイアンマンのところなんかは特に)
流石はリドリー・スコット!
最近の巨匠の作品、ぶっちゃけ面白くなかったですけど・・・久々の当たりです!
『アポロ13』『ゼロ・グラビティ』など、宇宙映画に新しい傑作が誕生したように感じます。

例えば取り残された系の映画といえば、トム・ハンクス主演の『キャスト・アウェイ』なんかを思い出すが、あれも素晴らしい作品ではあるんだけど、ちょっと今回のと違うのは、過酷すぎる絶望的な環境がゆえに、悲壮感漂うはずの設定にして、コミカルなテイストにしたことですかね、それが勝算だったと思います。
劇中に流れるディスコ・ミュージックが、火星という舞台に似つかわしくないミスマッチさが醸し出すシュールさが面白い。音楽のズラシ方が絶妙でしたね。
どこか深刻じゃないんですよ。ポップなんですよね。「どんな状況下でも生き抜く」というテーマ性があるからかも知れないけど、主人公がポジティブで、じゃっかん楽観的なオーラもある。そのキャラを際立たせていたのが他にもない音楽だったと思います。
音楽のことで言えば、おそらく逝去される前に作品自体は出来上がっていたと思うのだけども、デヴィッド・ボウイの「スターマン」が流れた時の高揚感と言ったら無かった!

理科の知識は火星で遭難した時にさえ役立つんだと思ったので、俺は真っ先に餓死するとは思いますが、その前に飛行機すら苦手な俺が火星になんて絶対に行かないので、余計な心配ですよね(笑)

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 実写化史上最も成功していると言って過言でない『美女と野獣』に感動する
  2. エルレ細美が「待った!」転売野放し・・・チケットだけじゃないライヴ物販問題を考え…
  3. ピーター死亡?アベンジャーズと違う?話題の映画『スパイダーマン:スパイダーバース…
  4. 13年ぶりロッキンに出演したサザンが凄かった!ROCK IN JAPAN史上最大…
  5. 映画『アントマン』では味方だった猛毒蟻“ヒアリ”について徹底解説!

関連記事

  1. 映画レビュー

    【映画鑑賞日記】ゴースト・イン・ザ・シェル

    囲碁の名人が人工知能に負けたというニュースを見て、人類はこのま…

  2. 映画レビュー

    【綾野剛は流石だけど・・・】シュールこそ独自性と勘違いした悪ふざけ『パンク侍、斬られて候』

    劇中薄らとは感じていたけど、エンドロールでセックス・ピストルズが流…

  3. アカデミー賞

    【君の名は敗北】アニー賞にジブリ最新作は内容よりコネクション力?

    アニメ界のアカデミー賞と呼ばれるアニー賞が発表されました。…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

  1. 映画レビュー

    『娼年』の実写化で性に真剣に向き合った監督と、素っ裸で腰振りまくった松坂桃李に敬…
  2. ライブレポート

    SUMMER SONIC 2017 東京会場1日目ライヴレポート
  3. ハリウッド

    世界各国で記録的ヒットの『ブラック・パンサー』は何故ここまでの現象になったかを勝…
  4. ライブレポート

    【即日ライブレポ】KEYTALKの横浜アリーナ公演は到達では無く“門出”だった!…
  5. 映画レビュー

    『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』の功績は神話をオリジナリティをもって進展させ…
PAGE TOP