映画レビュー

ハリウッド女優の地位向上以上の続編成功例だった『ゴーストバスターズ』

image source:http://www.imdb.com/title/tt1289401/mediaviewer/rm1140064512


30年前は当時の映画興収歴代7位という大ヒットを記録して、世界各国で社会現象を起こしました。俺も3歳頃の子供でしたが、あのマシュマロマンのインパクトと、流行してる感じは幼いながら感じていましたが、それから30年経ち『アベンジャーズ』『ロード・オブ・ザ・リング』を経験してしまった以上は、巨大マシュマロマンでは話題にもならないし誰も驚きません。

しかし、それでも娯楽作として完璧なのが、この映画の凄いところ。
参りましたね、これがよ~く出来てるんです。リメイク映画として満点と言っても過言でない!
最も危惧していた<主人公たちを女性にする>という大変革が成功してたんです。逆にこれを今の男性俳優にやらせるとしたら誰がいるでしょうかね?無難にベン・スティラーあたりを主人公にしてって感じか?なんだ、この想像だけで感じる無難感は・・・そう思うと女性にして良かった。

しかも、ハリウッドのイケメン俳優の代名詞マイティ・ソーを<ルックスだけしか取柄のない馬鹿な情けないキャラ>に描くことで、この映画では男尊女卑とまで言いませんが<男性優位な通念>が完全に崩壊しています。それに、女性が主人公でも下ネタには容赦がないのが好感持てます。女性主人公でも弱々しさを描かないのが<今>だなと思います。

それと、ビル・マーレーの使い方の絶妙さ!
全ての成功は、脚本が優れていた点、VFX駆使した画力もそうですが、旧作の主人公ビルを<幽霊を信じずにゴーストバスターズを否定する学者>として登場させたセンスがいい!
旧作の焼き直し等、懐古主義に陥っていないのが見事です。馬鹿にされていた主人公たちが一発逆転をする王道カタルシスも見ていて心地良いし、オリジナルをも凌駕する出来栄えじゃないかと思います。
オジーオズボーンなどカメオ出演ゲストの使い方や面白さもGOODだと思いました。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 【全曲レビュー】桑田佳祐の最新作『がらくた』が凄過ぎた!大衆音楽ここに極まり!
  2. 『茅ヶ崎物語 ~MY LITTLE HOMETOWN~』からサザンがエロスを歌う…
  3. 何故「バルス現象」は起きるのか?その理由は日本特有の国民性と風土にあった!
  4. 【速報レポ】My Hair is Badの初武道館公演を観る!椎木が提示した正し…
  5. 【ライヴレポ】ワンオク初の東京ドーム公演で見た“世界基準のバンドの風格”に圧倒さ…

関連記事

  1. 映画レビュー

    『スプリット』多重人格を演じきったマカボイの怪演以上に驚くラストに注目!

    M・ナイト・シャマランという映像作家は不幸な作家である。20代にし…

  2. 映画レビュー

    俺が勝手に選ぶBest映画2015

    今年も発表します!大学で映画学科として映画を学び、その後も映画に対する…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. 音楽

    2017年 勝手に選ぶベスト洋楽 TOP10
  2. ライブレポート

    SUMMER SONIC 2017 東京会場1日目ライヴレポート
  3. ライブレポート

    ロック・イン・ジャパン2017 2日目ライヴレポート
  4. 音楽

    【徹底考察】ビルボード1位、米英人気過熱、国連演説・・・勢いが止まらないBTS(…
  5. ハリウッド

    【ジャスティス・リーグ公開記念】いま最もホットなハリウッド俳優“エズラ・ミラー”…
PAGE TOP