ライブレポート

COUNTDOWN JAPAN 1920 (2019/12/30)ライブレポート

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復活のナンバガからベテラン若手と充実のラインナップ!

年末最大級の音楽フェス「COUNTDOWN JAPAN 1920」年の瀬迫る12月30日の模様をサラッとライブレポート。個人的には連続参加も13年目となるが、年を追うごとに会場内の装飾も工夫され(サマソニと比べると映像や電飾のデザインなども安っぽいのだが、そのチープさが如何にも邦楽フェス的で逆に愛着を感じていいもので)年末の慌ただしさとの相乗効果で、年末独特のお祭り騒ぎ感が楽しく年末の風物詩に相応しいイベントになったもんだなと、しみじみ感じている。

THE BAWDIES

デビュー10周年YEARという記念すべき2019年を駆け抜けた彼らの集大成が、こんなにもHAPPYでバンドとしての楽曲の裾野の広さや何より彼らのモットーである楽しさがグレードアップされていたことに感動を覚える。ROYの弾き語り「STARS」で幕を開けるも、そこからは通常運転。最高傑作と自負する今年リリースのアルバム『Section#11』の楽曲が旧曲に引けを取っていないことで、彼らの底意地を感じた。正直、ここ数年は新作がミドルテンポが多く、一時の盛り上がりに欠けピークが過ぎた感をどことなく覚えていたが、彼らの新章が始まったような気がして嬉しくなったステージだった。ガキ使の笑ってはいけない設定のコントもナイスだった。

SUPER BEAVER

彼らのライヴはとにかく泣ける。それは渋谷(Vo)の包容感溢れる献身的な言葉にあるのは言うまでも無い。それを分かった上で彼らのパフォーマンスを迎える時、何の変哲も無い現実から彼らの世界観に引き込まれるまでの変化、それだけの感情の起伏を起こすMC力の凄まじさ。これがライヴの力と言わんばかりの凄まじさに言葉も無い。会場にいる数万人でなく、個人に熱く語りかける情熱は、順風満帆でなかったバンド人生を送ってきた彼らが、キャリア15年目にして絶頂期を迎えていることの恩返しのようで感動的だ。そんな中で聞く「予感」の希望に満ちたパワフルなメロディに完全に目頭を熱くしていた。


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ウルフルズ

昨年はコスモステージでの登場だったが今年は二番目に大きいギャラクシーが満員である。ギターに真心ブラザーズの桜井秀俊を迎えた親父ロッカーの堂々たるステージ。90年代後期のヒットチャートを荒らしまくった「バンザイ~好きでよかった~」「ええねん」「サムライソウル」という感涙の名曲でベテランの貫禄を見せつけたと思ったら、後半で「バカサバイバー」「ガッツだぜ!!」といった迷曲で畳み掛け一気に会場のボルテージを上げる完璧なステージ。中盤ではCMでもお馴染みの新曲「続けるズのテーマ」で現在の自分たちをしっかり見せるのも逞しい。トータス松本、良い年の取り方をしてて憧れる。

Cocco

彼女ほどの独自性を持ったシンガーはいない。ベールで顔を隠し本人と確認できないままパフォーマンスは進む。圧倒的な世界観を構築させ見る側を圧倒させる。冒頭から彼女の出世作もう22年前にもなる「強く儚い者たち」が懐かしいのと、いつ聞いても心地良い。ベールを外し素顔を見せ、重々しいドレスを脱ぎ捨てた彼女は何かの呪縛から解き放たれたように、華奢な体とそれを覆うストールを大きく左右に動かし、まるで聖母が降臨したかのように身体表現と歌声で魅了する。特にヒット曲「樹海の糸」での透き通った歌声は美しかった。思えば14年前ロッキンで初めて女性でトリを務めたのが彼女であった。確固たる歌唱力は衰えていない、流石である。

NUMBER GIRL

ナンバガがいない時代にロックを覚えたバンドが大人気だったりする。アジカン登場後に四打ちビートが主導権を得て(とは言えアジカンはナンバガの影響モロ食らってるけど)、KEYTALKなどに受け継がれロックのメイン・ストリーム化された現代にナンバガは、どう現代に写るのか気になっていた。テレキャスでジャキジャキ掻き鳴らされる肉体的な音が無敵過ぎる。シャウトしまくりのギターロックド直球な彼らの音楽は現代においても、超絶カッコ良く、あまりにナンバガ過ぎて言葉も無い。向井(Vo/Gt)の語りからの「透明人間」の流れに鳥肌が立つ。これが邦楽ロックの原点にして頂点である。若い世代にどう響いたのだろうか?


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THE KEBABS

あまりに自由で逆に爽快だった。産業ロックが持て囃されるフェス・シーンにおいて、久々にロック・バンドらしい、ロックの本質的な部分を垣間見れた気がした。ユニゾンの田淵(B)を中心にフラッドの佐々木(Vo)など、既に絶大な支持と実力を兼ね揃える濃い面子が揃っただけに、有無を言わさないほどの完璧なロック・ショー。無駄なMCなんて無い。会場も自由に踊り狂っている。サークルモッシュ?ツーステップ?んな虚勢されたノリは無用!と言わんばかりに自由な空間、最高過ぎる。自分の歌唱パートをすっ飛ばしてビールをおかわりしに行く佐々木に田淵が「佐々木!お前の番だよ!」と突っ込むも、心から楽しそうである。ワンマンで見たい!2020年大暴れして欲しい!

四星球

人気の拡大がエグいほど急ピッチに広がっている我らが四星球史上最も力の入ったネタで勝負された気がした。お馴染みの段ボールネタもさることながら、生中継に模した映像との掛け合いなど、他のバンドでは絶対に出来ない彼らにしか出来ないパフォーマンスに抱腹絶倒するも、最終的には「チケットが五万したら五万のライブする!あなたが恋人に冷たくされた時、僕らが癒やす!嫌なことがあったら僕らが受け止める!」と真顔で叫ぶ北島(Vo)が格好良い。コミックバンドがコミックバンドたる由縁は、根本がロックであることだと感じた。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。



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