
@sasfannetより
実はパッケージでの新曲リリースは実に4年ぶりとなる。桑田佳祐ソロの新曲がパッケージとしてリリースされることが発表された。「もう、出さずにはいられない」と桑田節全開だ!
意外にも近年はサザンも桑田ソロも、シングルとしてのリリースが無い。2017年の桑田ソロの新曲「若い広場」「オアシスと果樹園」はアルバム収録曲として、2018年はサザン名義で「闘う戦士たちへ愛を込めて」「壮年JUMP」を配信としては初めての試みで各媒体で1位を獲得しながらも、ベスト・アルバム内の収録曲として、2019年のサザン名義の「愛はスローにちょっとずつ」は、配信と同年ツアーのフォトブック特典として世に発表されており、CDシングルとしての発表は長らくされていなかった。2020年2月に桑田佳祐withピンボーイズ(という企画モノ?)として「悲しきプロボーラー」が発売されているが、桑田佳祐ソロ名義、サザン名義としての本格的な?新曲リリースは久々となる。流石の桑田佳祐とはいえ、デジタル主導の音楽配信が当たり前になりつつある時に、収益の大きいパッケージリリースで失敗できないだけに、慎重な新曲発表であることは図り知れる。
そして、7月12日24時から民放共通五輪応援曲である待望の「SMILE~晴れ渡る空に~」が先行配信、加えて、8月9月と新曲を先行配信することが決まった。
それらを収録した曲を含めたEPとして収録、2021年9月15日に桑田佳祐ソロとして、ミニアルバムリリースが決定した。この日、初披露された新曲「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」は、近年の桑田佳祐らしい、歌謡テイストも感じるミディアムなメロのポップで、≪元気があれば、なんでも出来る!≫と歌詞にあるように、現代にパワーを送る内容になっている。現在、病気と闘っているアントニオ猪木氏にもエールを送るなど、コロナ禍を明るくしたい意欲に満ちたポップ・ソングであった。
「ダーリン」にも通じる歌謡テイストながらも、桑田節冴え渡る楽曲に仕上がっている。桑田佳祐は良い意味での力の抜き加減を知っているというか、例えば「TSUNAMI」「HOTEL PACIFIC」後の「この青い空、みどり ~BLUE IN GREEN~」とか、「波乗りジョニー」「白い恋人達」後の「可愛いミーナ」等のように、バキバキの王道売れ線楽曲後に、軽快なポップ回帰する流れが見られる。今回も「SMILE~晴れわたる空のように」のような壮大な力作後に放たれるにしては、このニュートラル感が心地良い。残り3曲も新曲となり、その曲調に注目が集まる。
いよいよ、待望の新曲も発表になり、活動が本格化した桑田佳祐。先日、急遽中止に追い込まれたロッキンについても「僕らがデビュー当時からお世話になっている渋谷陽一さんのロッキン・フェスが中止になりましたけど、その無念を文章で出されてて、読んだんだけど、胸に迫るものがありましたよね。これから開催される音楽エンターテイメントの火を絶やさないというか、今後のイベントへの応援もされててね。渋谷さん、来年こそ素敵な場を、ロッキン開催して頂いて、我々も、もし参加できたら嬉しゅうございます」という旨のコメントもしている。(※ニュアンスだけで一語一句合ってるわけではありません、ご了承下さい)
(文・ROCKinNET.com編集部)
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