映画レビュー

ディープキスも逃げない少し官能的な少女漫画映画『一礼して、キス』は「※ただしイケメンに限る」が前提条件な?

©2017加賀やっこ・小学館/「一礼して、キス」製作委員会

この映画を観た理由は「動物戦隊ジュウオウジャー」からの流れ。俳優、中尾暢樹の戦隊後の姿を見るためだ。(考えてみてほしい・・・・・・我ながら気色悪い。30代の男が観る映画では決してないし。)
彼は本当に戦隊が始まった時から、そのポテンシャルの高さ、演技力が評価されていた。レッドとしては、ここ数年の中でも群を抜いて才能あると思うし、「第二の松坂桃李」に相応しいほどで、今後が期待されると思っている。この映画でも弓道の初段を認定されるほど練習したというほどの努力家でもある。あと、彼は普段から真面目だ。根っからの優等生タイプ。そこが弱点になるだろうほど。一年間、戦隊で付き合ってきたから、よく分かる。だかこそ、この映画での肉食男子っぷりには、何か我が子の成長のいけない部分を見てるような複雑な気持ちになった(笑)


映画自体は流行の少女漫画原作もの。何の興味も湧かないし、若手俳優の登竜門的な小作だった。脚本が特別練られているわけでもないし、監督の何かが秀でていたわけでもない。けど、こういうキャリアの浅い次世代の監督や俳優が集って若い映画が作られているのを観るのは爽快で心地良い。
頑張ってる若い世代を見るのが好きなのだ。老害発言なのだ。けど、まだ、遂この前まで20代だったのだ。なのだ、なのだって、バカボンのパパみたいなのだ||:3ミ

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まして、この映画は少し官能的だった。山崎賢人が散々やってきた少女漫画映画も、そろそろ飽和期に来ていると思うが、なにかセクシャリティな部分から逃げてる傾向があった。月9で濡れ場を描く必要性が無いと、月9黄金時代を支えた、名プロデューサー大多亮氏は言ったが、そういう表面的なものが胡散臭くなってきた。高校生で恋愛を描くならキスもするだろう。この映画の偉いところは、それから逃げなかったところだ。ジュウオウイーグルが男子の欲望を露わにしている。流石は、獣の戦隊出身である。獣の次に初主演映画で肉食男子・・・・・・根っからの獣気質なようだ(笑)


ただ、ヒロインの池田エライザちゃんも言っていたが、ここで描かれる恋愛は少し「偏愛的」であった。肉食系男子な後輩が、いきなり現れて「先輩のことずっと見てました」「心も体も全て俺のものになれ」など、相当な台詞がバンバン出る。少々、不気味さも感じた(原作未読なので説明不足・描写の力量不足はなんとなく想像に易いが)。しかし、それも純愛だからこそと、彼女はフォローしたが、思ったのは、これが鑑賞に耐え得れたのは、中尾暢樹が超絶イケメンだったからではないか。一歩間違えれば“独裁的身勝手勘違い男”な言動だ。史上最強にイタイ男。でも、それが許されるのは、よくネットで目にする「※ただしイケメンに限る」だからだ。
フツメンや不細工が、弓を構えている背後から耳元で囁いた日にゃ、その弓で射られるだろ・・・・・・ルックス格差を感じる映画だった(笑)
中尾暢樹、非常にいい役者なので、これからの飛躍が楽しみだ。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

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