先日のゴールデン・グローブ賞にて、功績賞を受賞した名女優メリル・ストリープが受賞スピーチの中でドナルド・トランプ次期米大統領を痛烈に批判(名前は一切出していない)したことが大きな話題となっています。
「この1年の間で私の心に鍵爪を深く沈めた演技は、この国で最も尊敬される席に座ろうとする人間が、障害のある記者を真似した姿でした」と、トランプ氏が選挙中にタイムズ紙の障害のある記者の真似をして嘲笑したことに言及。
「人に恥をかかせてやろうという本能を、発言力のある権力者が形にしてしまうと、それは全員の生活に浸透してしまいます。こういうことをしていいんだと、ある意味でほかの人にも許可を与えてしまうので。他人への侮辱は、さらなる侮辱を呼びます。暴力は暴力を扇動します。そして権力者が立場を利用して他人をいたぶると、それは私たち全員の敗北です」とストリープは訴えました。
さらに、権力を監視し責任を果たさせるよう報道機関に求め、ハリウッドが報道機関を支えなくてはならないと強調。故キャリー・フィッシャーの言葉を引用して「心が砕けたらそこから芸術を作りましょう」と呼びかけました。流石の言葉に、また影響力のある大女優が発言したことに、ハリウッドの米国の良心を垣間見れて安堵感を覚えました。
それに対してトランプ氏は「どうせヒラリー・ファンだ」と一蹴。「リベラル映画関係者」に攻撃されても「驚かない」と答えたというので、ハリウッドと次期大統領との亀裂は益々深まりそうな予感がしますし、この独裁大統領の暴走を少しでも抑えてほしい、ハリウッドがこの四年間で果たすべき役割は一層大きくなるなと思いました。もはや、資本主義に走るばかりで、娯楽大作先行じゃ駄目な時代が到来したのかもしれない・・・
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