ハリウッド

SW史上最大の被害者?ダース・モールその悲劇の人生を徹底解析!

LucasfilmLtd./20thCenturyFox/Photofest/MediaVastJapan

※注意※
この記事は、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』未鑑賞の方にとって、
ネタバレに繋がる可能性があるため閲覧に十分にご注意くださいますようお願い致します。

王道的な娯楽作だった『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』。北米での興行不振が信じられない程に面白かったと個人的には思っているのだが、何と言っても最後サプライズ登場して話題を持っていったのがコイツだろう。

ダース・モールである。

あれ!?生きてたの?と多くの人が思っただろう。『ファントム・メナス』でオビ=ワンに胴体を真っ二つにされて穴に落ちて行ったのだから。しかし、生きていた。その様子はFOX時代のアニメ「クローン・ウォーズ」できちんと描かれている。このアニメはEPⅡ~Ⅲの期間に起きた、映画では描き切れていないクローン戦争の詳細を描いたアニメシリーズなのだが、このシーズン4で、死んだと思われたダース・モールが実は生き延びていたことが判明する。

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そもそも、このダースモールとは何者で、どのような生い立ちなのか?
銀河共和国の晩年におけるシス卿なのは言うまでもないだろう。種族はザブラク(惑星イリドニア出身の肉食性ヒューマノイド)である。銀河共和国とはEPⅣ『新たなる希望』でルーク・スカイウォーカーやハン・ソロたちが帝国軍を倒した、「ヤヴァンの戦い」で描かれた「帝国」の以前の呼称である。そのくらい前からモールは帝国に忠誠を誓っていたことを示している。ザブラク族は土色の肌が特徴だが、モールの、あの独特な赤と黒のジグザグ模様は刺青である。あれが強烈で怖いよね・・・・・・

幼い頃、モールはダース・シディアスの弟子として連れ去られ、ダークサイドの道への訓練を与えられることになるという実は気の毒な幼少期を過ごす。不良にされたわけだ。パドメ・アミダラ議員やジャー・ジャー・ビンクスの故郷でお馴染みの惑星ナブーが武力封鎖された際に(※1)、パドメ・アミダラが封鎖を脱出したのを追うためにモールが送り込まれる。タトゥイーンでアミダラを発見するも、そこでクワイ=ガン・ジンと戦いを繰り広げる。その後、モールはナブーへ派遣され、そこで再びクワイ=ガン・ジンとその弟子、オビ=ワン・ケノービと対決する。その時に、クワイ=ガン・ジンを倒すが、オビ=ワンによって胴を真っ二つに切断されてしまう。『ファントム・メナス』のクライマックス・シーンであるから記憶に残っている方も多いのでは?

しかし、シディアスは早急にモールの代わりとなる弟子ドゥークーを見つける。なんとも酷い話だ。師からも見捨てられていた。
オビ=ワンに敗北を喫したモールは、ナブーの人目につかないところで生への執着とオビ=ワンへの憎悪で虫や小動物を食いながら生き延び、やがてクローン大戦中に彼の弟であるオプレスによって発見され、奇跡的に復活を果たす。その時に、足が機械化されている(六本の蜘蛛のような機械の時もあった)。おそらく『ハン・ソロ』で描かれている時間軸は、この時期前後であると思われる。
かつての師に見捨てられ、弟と共にシディアスに反撃するモールの姿はクローン・ウォーズで描かれている。結果的にはシディアスに捕獲されてしまう。

その後、デスウォッチに助けられ脱獄に成功。その頃からダースという呼称は捨て、単なる「モール」と名乗っていたようだ。その後、グリーヴァスやドゥークーと戦い、さらにアナキンのパダワンであるアソーカ・タノが率いるクローントルーパー軍とも戦ったが敗北し逃亡。そして、ディズニーXD「反乱者たち」のシーズンⅡで再び登場。

相変わらずオビ=ワンに復讐を果たすことに固執しているようにも見えたが、とにかく孤独や寂しさが隠せない。しかも、加齢が半端ない。『ファントム・メナス』の頃の強いモールの姿はない。最後にモールはオビ=ワンとの対決で決着が付いた際に宿敵の腕の中でこう聞く。「お前が守ろうとしている、彼は“選ばれし者”か?」と。そして、「彼が我々の復讐を果たしてくれる」と言って息絶える。すなはち、これは、ルークがシディアスを倒すこと願っているのである。結局、モールは本当はシディアスへ復讐をしたかったのだろう。自分を連れ去り、扱き使った挙句に見捨て、人生を破滅させた張本人。言わばSWの中でもトップを争う被害者、ここまで来ると同情してしまう。
このように、SWのEPⅠ~Ⅲはモール無くして語れないのだ。ボヴァヘッドを映画化するくらいなら、むしろ彼のスピンオフでも作った方がいいのでは?と思えるほど重要なキャラクターであることが言える。ハンソロでまさかの再登場を果たしたモール。今後の作品にも登場するのか? 要注目だ!

※1
惑星ナブーが武力封鎖された理由は、ダース・シディアスが、当時の銀河共和国の最高議長であり良心的な政治家でもあるヴァローラム議長を排除するために仕組んだ罠であり(議員たちはナブーを武力封鎖した通称連合ではなく最高議長を非難し後に罷免にまで追い込まれる)、シディアスは彼の後釜に座ることで、シスが銀河政府に影響力を持つ段取りを準備していた背景がある。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。


 

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