ライブレポート

VIVA LA ROCK 2018 1日目ライヴレポート

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埼玉県初となる大型ロックフェスも今年で五年目を迎えるらしい。都心よりも近いこともあって初回から皆勤賞で参加しているが、何が嬉しいかって、フェスだけが行われているのではなく、さいたま新都心の駅を降りれば、もう既にお祭り状態で、さいたまスーパーアリーナの前は出店が並び、そこだけでも遊びに来れるようにもなっているし、無料でライヴを楽しむこともできるし、子供が楽しめるスペースもきちんと用意されているなど、抜かりの無さも見事だし。埼玉県の自治体が協力体制を取っていて、地域復興の形で年々大きくなってることだ。そういう意味で、このフェスの存在意義は大きいと思い続けて早五年。いろいろとあったけど、簡易的にライヴレポートにもならないだろう、くだらないことを例の如くつらつらと書くことにする。

2018/05/03

●フレデリック

frederic-official.com

昨年のCDJ17/18でも言ったが、彼らはMCで客を沸かせるタイプのバンドではない。とにかく踊ってない夜を知りたくないと、間髪入れずに中毒性のあるリズムで客の音楽欲を刺激し続ける演奏中心のステージングでいい思っていた通りに楽曲メインの見せ方が非常に吉と出ていた気がする。同時に、4人になって演奏力が増していることに気付く。体制が変わったことで音楽の追求が感じ取れるまでに成長している彼らに拍手だ。

●sumika

妙に完成され、小慣れた感じが薄気味悪いと思っていたが(特にキーボード)、楽曲の多様性・振り幅が大きいことに感心する。引き出しが多く、ほんの少しの時間で、様々な表情をのぞかせるのは、ポップバンドとして実にレベルが高いという証明であると思い直した。MCで「僕、視力いいんですよ」という話の中でバンドの傍ら、日本野鳥の会という表現が出てくるあたりが、年齢非公開ながらも、30代もいいところの俺と同世代なんだなと感じずにはいられなかった(笑)

●SKY-HI “RAP PHENOMENAL STAGE”

とてつもないステージを見せられた。邦楽フェス史に残ると言っても過言ではない名場面が、このビバラで起こったのではないか。フリーダンジョンが一部の層から圧倒的な支持を集めているが、大衆に媚びない本域のラップが何たるかをSKY-HIは示した。SALU、ぼくのりりっくのぼうよみ、KEN THE 390、R指定(Creepy Nuts)など、旧知の仲間との共演が如何にもラップ文化の象徴的だったし、特に亀田誠治とのベースとラップのガチンコ対決は鳥肌がたった。二人とも互の目を睨み合い一矢報いぬ丁々発止なぶつかり合い。これぞ、本気の音楽だ。邦楽フェスが行楽地化している昨今にこそ、このステージはもっと多くの人間に見られるべきだったと思った。

●KANA-BOON

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「フルドライブ」「盛者必衰の理、お断り」などの、往年の人気曲のみにあやからずに常に新曲を織り交ぜるところは偉いなと、毎回思う。言ってみれば、過去のアジカンがそうだったように、彼らは現代の(四つ打ち大好き)邦楽大衆ロックの象徴といって過言ではないと思う。物凄いスピードで出世し、そこからは平行線。目新しさを失うのも早かった気もする。ロックキッズ達がサークル作ってワイワイするだけの風物詩に終わっては勿体無い才能だとさえ思った。けど、今回のステージでは、そんな大きな期待の中で見せる新曲「彷徨う日々とファンファーレ」が栄えていたのが良かった。


●レキシ

image source:伽羅古録盤

ここまでレキシ人気が拡大するとは思っていなかった。スーパーバタードッグ、100s世代のファンも多いことだろう。客層の年齢層が高いことにも気付く。フェス世代のキッズもいる。幅広い世代に受け入れらるというのは良いことだし、それを受け入れてネタにする度量がレキシにはある。昨年のMETROCKでは稲穂が無いからか、そのへんに生えている馬鹿長いススキを持っている人もいていじられていたが、今回は稲穂に電飾を付けてきた強者もいた。いじってもらうこと前提に客も狙ってきて、案の定いじられる。ネタの宝庫だ。バンドのドラムがYUIが結成したFLOWER FLOWERの佐治宣英であることから、「CHE.R.R.Y」を歌いながらも、次のスピッツの「チェリー」も絡める、その瞬発力が凄いなと、いっつも思う。毎回同じセトリだし、ネタが入るタイミングも分かってるんだけど、辞められない。覚えたてのセ**リか、かっぱえびせんのようなものだ。俺みたく下ネタ言わないところも尊敬する。

●スピッツ

「涙がキラリ☆」とか「チェリー」とか、約15~20年前の名曲群を出し惜しみなく披露したことは、世代としては嬉しかったが。これはディナーショーではない。何のアレンジもされず、ただ、古典の焼き直しをしていては、いくら時代を築いたスピッツとはいえ、懐メロ歌手のレッテルが貼られてしまうんだ。彼らはフェス・バンドとしても十分な身軽さと、当然ながら実力もあるのだから。現在進行形のバンドを見せてほしいと思った。それは何かと尋ねたら、、、新曲以外の何者でもない。草野の衰えない歌声の耳触りの良さには深く感銘を受けるんだけどね。

●サカナクション

今年のビバラは音響面で大きく変貌した。それを活かせていたのは全日通しても彼らを超すバンドはいなかったんじゃないかと思えるほど、音圧からして圧倒的だった。サカナクションは毎回見るたびに新しい自分たちを提示する。この日も、壮大なインストが鳴り響き、山口が指揮するように音を操り登場し、間髪入れずに「アイデンティティ」「セントレイ」など、ここぞとばこりの人気曲を連投する。ちょうどベスト盤を出したタイミングもあるのかもしれないが完全に狙って来たセトリに踊りまくりである。サカナクションは時代さえ違えば、純粋に200万枚でもCDを余裕で売っていたバンドだったに違いない(毎回言っている)。もはや、邦楽界随一のオーラを放ちながら、そこに立っていた五人に言葉もない。最後の「新宝島」の圧倒的な締め感は何なんだろう。無敵だ。これからも才能開花は続くだろうと確信できた素晴らしいパフォーマンスだった。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。




 

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