ライブレポート

【BUMP、ヤバT、あいみょん】COUNTDOWN JAPAN 1819 1日目ライヴレポート

© ROCKinNET.com

年の瀬もロックではしゃぐのが最高じゃないかと参加し続けて個人的には2007年から数えて今年で連続12年目のカウントダウンジャパン。忘年会で酒飲んで大はしゃぎするよりも、渋谷で軽トラ引っくり返すよりも、好きな音楽でワイワイ楽しむのが最高なのである。今年で最後と決めた全日参戦。4日間、怒涛のように駆け抜けたCDJ1819のライヴレポートをお送りしたい。

2018/12/28

●Ivy to Fraudulent Game
メジャーデビューも果たし楽曲の幅も広がっているように着実な進化が感じられたのが嬉しい。欅坂的なアイドルが最大ステージでキャピキャピと踊ってる裏で、彼らのような正当なバンドがステージに立っているフェスの側面を誇りに思いたい。アイビーの良いところは王道的なところ、求めたいところは既視感の脱却。「あ、これcinema staffっぽいな。BUMPの車輪の唄っぽいな」とか。バンド文化成熟化後の世代ということでもあるんだろうけど、まだまだ脱皮するに相応しい可能性が幾らでもあると思った。

M1 水泡
M2 革命
M3 error
M4 Dear Fate,
M5 低迷

●岡崎体育
5万人が彼を見るために最大規模のアースステージに集結した。コミック・アーティストとして数年前では信じられない想像以上の光景が広がっていた。自虐ネタ、自分の見せ方で確実に聴衆の心を鷲掴みにしている岡崎体育だが、2019年6月は夢でもあった「さいたまスーパーアリーナ」でのワンマン公演を実現するという。まずは、偉業を成し遂げたことに賞賛を贈りたい。また、自分自身の活動が共感性と共にストーリーに仕立てられているのが緻密だなと感じたし、彼が嫉妬している?バンド的な成長物語でもあると感じた。

M1 アイドルからの顔面の落差
M2 Stamp
M3 R.S.P
M4 Walk Of Death
M5 FRIENDS
M6 感情のピクセル〜MUSIC VIDEO
M7 キャラクター
M8 鴨川等間隔
M9 The Abyss

●ヤバイTシャツ屋さん
音楽性がないと揶揄されがちなヤバTだが、そもそも大衆ロックに音楽性なんてあってないようなもんだと思っている。それにしても彼らは軽薄だが、ヤバTはそれでいいと思う。楽しければそれでいい。NHKで番組を持ち、NHKをテーマにした曲を作り、オリコンのアンケートでは紅白出場を確実視されていた為に大晦日のスケジュールを空けていたらしいが、紅白に出るのが正解とも思えない。聴衆の飽きが来るまで何も考えずにロック・キッズ達に遊ばれれば、存在意義は、それで十分ではないかと思う。全て良い意味で言っている。

M1 あつまれ!パーティーピーポー
M2 かわE
M3 Universal Serial Bus
M4 Tank-top of the world
M5 DANCE ON TANSU
M6 KOKYAKU満足度1位
M7 メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
M8 鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック
M9 ネコ飼いたい
M10 無線LANばり便利
M11 ヤバみ
M12 ハッピーウェディング前ソング


[PR]


●電気グルーヴ
やはり日本のダンス・ミュージック界隈で大衆性を兼ね揃え成功した大物だけに、貫禄のステージングなのである。「モノノケダンス」「富士山」など旧曲のアレンジが素晴らしい。特に「Shangri-La」は圧巻だった。まるで新曲を聴いてるかのようだった。同ステージ次の出演である、あいみょん待ちの若者が大勢押し寄せ、客席はほぼ棒立ちという過酷な状況だったが、そんな中「元気が出るTV」でもお馴染みの日出郎をゲストに呼んで「エクスタシー得たけりゃ肛門よ」と歌う光景が実にシュールだった(笑)06年のフジロックで伝説を作った彼らだけに邦楽ロック好きな今の若者にイマイチ届いていなかったのは惜しいとしかいいようがない。

M1 Fallin’ Down
M2 Shame
M3 Shameful
M4 MAN HUMAN
M5 Baby’s on Fire
M6 モノノケダンス
M7 Shangri-La feat. Inga Humpe
M8 燃える!バルセロナ
M9 富士山(Techno Disco Fujisan)

●あいみょん
2018年は新時代のカリスマ女性シンガーの誕生を目の当たりにした年だった。夏のロッキン然りステージの大きさと彼女を求める聴衆の数が比例していない、この日最も集客があったのではないかと思えるくらいの反響だった。特別に凄まじいステージングをするわけでもなく、真新しい音楽を奏でるわけでもない。彼女の最大の武器は、同年代同性からの「共感性」と「代弁」にあった。それと、ルックス売りでないところも実は大きい。時代を築いてきた女性ソングライターに美人はいない。そこがmiwaとの差であり、あいみょんが好感度高く圧倒的な支持を集める理由でもあるかも知れない。そこにキャッチーさも備わって彼女は時代に好かれた。この人気どこまで拡大しようか。末恐ろしささえ感じる勢いに圧倒された。

M1 満月の夜なら
M2 ふたりの世界
M3 生きていたんだよな
M4 今夜このまま
M5 愛を伝えたいだとか
M6 君はロックを聴かない
M7 貴方解剖純愛歌 〜死ね〜
M8 マリーゴールド

●BUMP OF CHICKEN
何よりも冒頭から「スノースマイル」を歌ったことに驚きと喜びを隠せずにいる。この日BUMPの物販の為に寒空の外で2時間以上並んで冷え切った身体に少しの温かみを感じた。「話がしたいよ」など、新曲発表の機会も多かった2018年。現在進行形のバンドの形が見れたのが嬉しかった。後半の「虹を待つ人」「天体観測」「ray」という煌びやかでポジティヴな楽曲で畳み掛けられたセットリストが無敵過ぎた。多幸間に包まれながら、改めてBUMPがフェスに出る貫録と、万人を“間違いない(評価が良いに決まっている)”と言わしめる説得力と、その希少性を噛み締めた。

M1 スノースマイル
M2 望遠のマーチ
M3 記念撮影
M4 話がしたいよ
M5 ギルド
M6 虹を待つ人
M7 天体観測
M8 ray
EN1 メーデー
EN2 ガラスのブルース

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

[PR]





[PR]


●2018年のレポ



 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 安室奈美恵の引退への想い~安室という現象が現代の日本女性像を変えた~
  2. ノエル兄貴「ロックが衰退したのは『フレンズ』が原因」と独自の分析を披露!
  3. 【追悼】アメコミ界の巨匠スタン・リー逝去~映画カメオ出演を振り返る~
  4. 『いぬやしき』興行失敗で垣間見える漫画原作映画の限界~世間はエグさに飽きている
  5. ピーター死亡?アベンジャーズと違う?話題の映画『スパイダーマン:スパイダーバース…

関連記事

  1. ライブレポート

    13年ぶりロッキンに出演したサザンが凄かった!ROCK IN JAPAN史上最大に盛り上がったサザン…

    サザンオールスターズ、ロッキン実に13年ぶりの登場であった。圧…

  2. 邦楽

    Mr.Children久々に始動!最強シングル発売!

    最強タイアップ引っ提げて強力なシングルが完成したようです!…

  3. ライブレポート

    久々にサマソニ上陸っすよ!(サマソニ2011)

    昨年はROCK IN JAPANと日程がかぶったため、2年…

  4. 邦楽

    ワンオクRyota(Ba)の結婚相手が何とアヴリルの妹!

    いよいよ日本公演史上最大規模のアリーナツアーがスタートするON…

  5. ライブレポート

    【フジロックレポート】FUJI ROCK FESTIVAL ’18で日本のフェス文化は一…

    2018年7月下旬。酷暑が警戒される異様な夏。連日35℃を優に…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. 映画レビュー

    実写化史上最も成功していると言って過言でない『美女と野獣』に感動する
  2. ハリウッド

    もはや超人!『ミッション・インポッシブル/フォールアウト』の撮影舞台裏を知ればト…
  3. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017 4日目ライヴレポート
  4. ニュース

    アリアナ・グランデのライヴ会場で起こった爆発テロについて
  5. 日記

    アナタが行くヤツ、それ本当にフェス?フジロックが世界の最重要フェス3位に選出!
PAGE TOP