ライブレポート

COUNTDOWN JAPAN 1718 3日目ライヴレポート

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フェスに行く度に連続十何年と敢えて言うようにしている。それは古株自慢とか、そういう稚拙な意味合いでは無くて、当然、それだけ自分も年を取って、体力的にも衰えながらも馬鹿みたいにモッシュ作ったりと「大人見」しない自分の戒めで、要は20代の時のようにはいかない、相応に覚悟と体力作りなどの準備は必要だぞという確認である。楽しいが大前提にあることは断言しておくが、おとといのWANIMAの時も、昨日のホルモンの時も、数年前までは何でも無かったことが体に堪えるし、既に全身筋肉痛だ。この体に鞭を打ちながらもペース配分もせずに、とことん暴れてアザ作って自分を追い込むマゾヒスティックなフェスの見方。これがいわゆる“満喫してる”ってことなのだろう・・・・・・

2017/12/30

●Creepy Nuts

何故彼らがこれほどまでに人気を集めるのかの理由が集結された、いわば自己紹介なステージだった。しかも、あまりに高すぎるラップ・スキルとDJテクニックには度肝を抜かされる。
「合法的トビ方ノススメ」「トレンチコートマフィア」のようなHIPHOPに精通していない聴衆の好奇心にもグイグイと煽る素晴らしい楽曲は、HIPHOPの垣根を超越したものがあり、ロックフェスにして完全ホーム化させたパフォーマンスを披露。圧巻だった。
「自分のような冴えない人間がHIPHOPを選んだのは武器ではなく芸術で戦えるから」と、Creepy Nutsの起源とアーティストとしての方針・思想を語る。時には不倫で叩かれた某ゲスなバンドや宗教まで、タブー無き危ういトークで会場を沸かせるのも彼らの魅力であろう。
そして、誰にも負けないと言う“即興ラップ”、会場から適当に言葉を募り(竜巻、犬も歩けば棒に当たる、貴乃花、ゲスの極み乙女、カウントダウン等)完全無欠なラップに仕上げる。ガチンコな姿勢から湧き出る才能にも驚く。
保守的な発言や表現が好まれる昨今、こういう毒っ気のあるアーティストがロックでなくHIPHOPから出てきたことはロック信者として些か寂しい気もするが、この完璧なステージで彼らの虜になったロックファンは自分だけは無いはずだ。

●THE ORAL CIGARETTES

最近のオーラルは自己顕示的ナルシズムなMCに偏り過ぎだったが、今日の山中(Vo)は違った。彼を初めて観たのが三年前のCDJであった、その時、彼は「どん底で苦しんでいる人はもがき続けてもいい、大丈夫です、光は必ず差し込みますから」と言った。聴衆のために何を伝えるか、山中自身が病で苦労を重ねたからこそ、どん底にいる人間にも光を当てた発言だと思って深く感動した。オーラルとは救済だとさえ思った。初武道館公演では、その救済が多くのファンに届き、巨大な信頼となっていた。
この日限定で発表した新曲があった。二年前にライヴで福島に行った時に感じたことを曲にした「ReI」(この日のCDJの会場にいた人にしか聴けない限定配信曲)は正しく、そんな救済の意思を楽曲に込めた山中のエール・ソングだった。
「起死回生STORY」「狂乱 Hey Kids!!」などのキラーチューンで会場がカオス状態になるのは従来通りの光景で、その光景がフェスの定番化してきている。特に最新曲「BLACK MEMORY」が人気曲に引けを取らずに映えていたのが嬉しかった。来年からも、飛躍が末恐ろしいバンドだ。

●THE BAWDIES

このバンドに関しては、無名時代から追っているので馴染み深さったらない。
初めて彼らのロックンロールSHOWを観た時に、深く感動し、何年先も永遠にこのままなのだろうなと思って、本当にそうだから嬉しい。いつ聴いても「NO WAY」「HOT DOG」「SING YOUR SONG」は盛り上がるし、ROYの適度なウザさも愛せる(もはや、「HOT DOG」のMCが単なる煽りMCから演劇調になり今ではコント化しているし(笑))。
同じバンドを何十回と聴いても変わらずに好感を持ち続けることは大変だけれども、THE BAWDIESはそれを体現してるから凄い。相変わらず最高のROCK PARTYをありがとう!2018年はデビュー10周年の記念すべき年だそうだ。どういう彼らの姿が見れるのか本当に楽しみでしかない!

●MAN WITH A MISSION

本当に凄いバンドになったものだと感慨深くなる。
2013~14年のCDJでマンウィズで年越しをしたことがある。その時に既に絶大な支持を集めていた。各々のファンが思い思いの狼の被り物をしてて狼だらけになっていたのを覚えている。それから、四年が経ち今では世界的な存在である。誰がここまでになると予測できただろうか?ミクスチャーとしては王道的で踊りやすい楽曲群「Emotions」「Hey Now」「Raise your flag」「FLY AGAIN」に会場が大きく揺れる(個人的に「DON’T LOSE YOURSELF」がなかったのが残念で仕方なかった)。演奏もストリングスを引き連れ、生演奏の美しさと凄味を見せる。そこに特効の力が加わって一大エンターテイメントが完成した。想定内ではあったけど、圧倒的だった。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。





 

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