テレビ・芸能人

テレ朝スーパー戦隊の放送時間変更の暴挙は吉と出るか?

image source:https://twitter.com/takumi_kizu


テレビ朝日が今秋の編成で、日曜日の朝の時間帯にテコ入れをすることを発表し物議を醸しだしている。日曜朝のテレ朝と言えば、我々世代から伝統的に続く(時間の変更は多少あるにせよ)、スーパー戦隊と仮面ライダー、女の子向けアニメ(現在はプリキュア)という、子供向け番組の黄金タイム、通称「ニチアサ」である。ここに触れることは、もはやタブーとされているのは明確。裏番組のフジテレビ「ドラゴンボール」や「ワンピース」とバッティングすることで、子供達としては選択を強いられることになる。

子供のための時間を大人の事情で破壊する暴挙

今回の移動に対してテレビ朝日の宣伝部は次のような見解を述べている。

「今テレビ局に求められているものは、国内外のニュースを伝えることと、災害などの情報を伝えるライフラインとしての役割だと考えている。他局で全曜日にニュースを配置しているところはない。テレビ朝日のニュース番組への信頼を、日曜の朝でも生かしたい」※

けど、それって大人の事情でしょ? 子供には関係の無い話。なんとなく、子供の遊び場である公園や遊具が取り壊されてショッピングモール立てちゃうような横暴さを感じるのは俺だけだろうか? ましてやテレ朝は日曜の朝を除き、その他の曜日の朝夜は報道番組だらけ。この編成により、月~日まで毎日朝晩、報道番組が軒を揃える。確かに報道は必要だと思うが、ここまで多くする必要性を感じない。日曜の朝くらい子供に時間を与えろよって。また、続けて

「サンデーLIVE」のキャスターには、少年隊の東山紀之氏を起用。起用理由については、「東山氏は、トップアイドルとして走り続けるとともに、父親としての顔も持ち合わせている。また、さまざまな人々と交流してきている。そんな東山氏だからこそ語れる日本の現在と未来がある。各地の話題やみなさんが必要とする情報を、かたくなりすぎず伝えていきたい」※

別にいいんですけど・・・・・・これって何となく事務所のゴリ押しも感じる。ここまで強引に移動させた報道番組にアイドルを起用するってところが本気さを感じない。ジャニーズの売りに負けたか? “父親としての顔も持ち合わせてる”なんて言うのなら、先ずは子供番組を優先させる父親であってほしかった。正直、印象的には裏目に出てるように思えるが。

東宝vs東映の構図が激化する

また、先でも述べたように戦隊とワンピースが相見えることになる。これっていうのは、東映vs東宝の構図で、夏休みや正月映画でも双方は公開時期を微妙にズラすなど、棲み分けが出来ていたものを、テレ朝が東宝の領域に侵略戦争を叩きつけることになる。録画でもすれば簡単と言われるだろうが、意外にこういう決まった生活パターンが変わるというのは億劫なもので、そのうち蔑ろになりフジのアニメを取るか、テレ朝の特撮を取るかって比重も出て来ると思う。いくら、フジの局パワーが衰退していようとも、子供には関係ない。両者の陣取り合戦は激化しそうだ。

たかが時間変更では済まない戦隊ビジネスのデカさ

何もたかが、スーパー戦隊でやんや騒ぐことではないと思われるかもしれないが、そうもいかないのは関連商品の売上である。東映は歴史ある大手映画・映像会社だが、「戦隊なしには東映なし」と言われるほど(いや、俺が今言った)そのくらい、一定の売り上げが見込める、キラー・コンテンツなのである。子供番組の関連商品の年間売上を見ていこう。

機動戦士ガンダム・・・1146億円
妖怪ウォッチ・・・・・・・573億円
ドラゴンボール・・・・・447億円
ワンピース・・・・・・・・・383億円
スーパー戦隊・・・・・・・336億円
仮面ライダー・・・・・・・299億円
アンパンマン・・・・・・・129億円
プリキュア・・・・・・・・・126億円
アイカツ!・・・・・・・・・95億円

株式会社バンダイナムコHD 2016年3月期決済短信より(後期見込みも合算)

年によるが、フジ系アニメと戦隊系は肉薄しているのである。もちろん、戦隊が追い抜くこともある。しかし、この数字を見てほしい。たかが戦隊、されど戦隊。300億以上(仮面ライダー含めると600億以上)の市場なのである。たかが数時間のズレがどれほどの冒険であるか。ビジネス的観点から察するに分かるだろう。

このように、テレ朝はある意味“パンドラの匣”を空けるような冒険をする。これが吉と出るか凶と出るか。戦隊の視聴率低迷も叫ばれている中、何を優先すべきか。テレビは大人だけのものであっていいのか? 今一度考えるべきだと俺は思う。

※出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170703-00000028-zdn_mkt-bus_all

(文・ROCKinNET.com編集部 よっしー)
※無断転載は固く禁ずる

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 遂にNYタイムズ誌まで?ガキ使の黒塗りメイク批判は行き過ぎだと思う理由!
  2. 映画『アントマン』では味方だった猛毒蟻“ヒアリ”について徹底解説!
  3. DA PUMPがSMAPの振付をすることが芸能界で衝撃的である理由
  4. 何故「バルス現象」は起きるのか?その理由は日本特有の国民性と風土にあった!
  5. 【ヒットの勝算はネット戦略にあり?】恐怖のピエロ映画『IT』が公開第三週で興収首…

関連記事

  1. テレビ・芸能人

    M-1暴言騒動で改めて感じた「上沼恵美子こそ最も優れた審査員だ」と言える理由

    上沼恵美子を初めて知ったのは紅白歌合戦の司会をした時だった。今以上…

  2. テレビ・芸能人

    松本人志のタウンワークCMにWANIMA登場!

    今の10~20代若者のカリスマバンドWANIMA我々30代…

  3. テレビ・芸能人

    「恋仲」が狙ってる冒険は間違えていない

    視聴率不振が叫ばれる月9の「恋仲」ですが、実際に見ていて思…

  4. テレビ・芸能人

    いいとも終了について

    俺の中では、いいとも=テレビだった部分も少なからずありまし…

  5. テレビ・芸能人

    シーア新曲MVで土屋太鳳が踊りまくり

    俺も大好きだったNHK朝ドラ「まれ」で知られる土屋太鳳が、顔な…

  6. テレビ・芸能人

    土屋太鳳と山崎賢人がお似合い過ぎると思ってたらリアル熱愛疑惑♥

    俺は朝ドラは現代劇しか見ないので、去年の「まれ」は見てたん…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

[PR]

人気の記事

  1. 音楽

    アリアナ慈善LIVE「One Love Manchester」を観て感じたこと
  2. ハリウッド

    2018年も大活躍間違いなし“次世代イケメン俳優”を青田刈り!
  3. 邦楽

    【全曲レビュー】桑田佳祐の最新作『がらくた』が凄過ぎた!大衆音楽ここに極まり!
  4. ハリウッド

    『マイティー・ソー バトルロイヤル』を楽しむための豆知識をちょこっとだけ紹介!
  5. 映画レビュー

    『娼年』の実写化で性に真剣に向き合った監督と、素っ裸で腰振りまくった松坂桃李に敬…
PAGE TOP