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【フジから若者が消えた?】フェスの“聖地”フジロックが中高年化している問題。若者が洋楽から離れた理由とは?

出典:kendricklamar.com

年明け早々に発表された国内二大フェスであるフジロックとサマソニのラインナップ。ケンドリック・ラマーやN.E.R.Dなどを発表したフジロックに対して、ベックやノエル・ギャラガーを発表したサマソニに、音楽ファンからは戸惑いの声が多数上がった。この両者が入れ替わったようなラインナップだったからだ。確かに、通念は、ロック路線のフジと、大衆音楽優先のサマソニの傾向があることから。ケンドリックとノエルだけを挙げてみても、反対な気もしないでもない(サマソニもオアシス呼んでるし変ってことは無いけどね)。

フジロックの日高氏も大衆バンドを好まないのは有名な話であるし、流行に乗ったキャスティングはしていない。エコや森林に囲まれた環境も大きな要因だろうが、そういった拘りがあるからこそ、世界の最重要「音楽フェスティバル」ランキングで三位に選出されるという栄誉に輝いたわけだ。日本でもフェスの発祥はフジロックの誕生であり、国内フェスでも聖地と称されているわけだが。ただ、そんな“聖地”フジロックだが、近年は「年寄りフェス」と揶揄されることがあるという。フジロックは他フェスと比較しても金と手間が掛かる。苗場の山奥ということもあり、遠征費や宿泊道具、チケット代も他フェス以上である。子供は行けない。大人が自然と集まる。昔はもっと手頃な価格であったにせよ、その頃に二十歳前後の人間も四十を迎えるころだ。

それが的確だなと思ったのが、昨年2017年に出演した小沢健二が大盛況だったことに表れている。もはやカラオケ大会。小沢健二は言ってみれば当時は原宿文化の象徴だったが、ここ十数年は目立った音楽発信もしていなかったし、大衆的とは言えない懐メロ歌手と言って過言ではないと思う。若い人は知らないだろうが、彼の歌を歌えるというのは、相応の年齢だということだ。楽しければいいけど、懐メロ・カラオケ大会だけじゃ駄目ってことよ。




最近のフジロックは、ステージ後方で座っている人が実に多い。2005年に、まだレッチリにジョン・フルシアンテがいた頃のフジロックでは考えられない光景である。ロック好きな若者で溢れかえり、雨が降りしきる中で、全身、雨や泥や汗でグチョグチョになりながらも、大盛り上がりだった。それに比べれば、今のフジは“聖地”の光景とは言い難いのかも知れない。
ヒッピー文化を日本でやったらこうなるって夢のような祭典が、今や“おひとりさま”中高年の祭典と揶揄される始末だ。
少子高齢化社会である、それが悪いとは言わない。しかし、数歩譲ってもロック・フェスである。不倫騒動前の年に「ゲスの極み乙女」を呼んで満員になったというのを何かの媒体で見て、フジロックらしくないなと思ったが、あの試みは必要なのかもしれない。もちろん、そればかりになったらフジロックではなくなる。大衆フェスではないのだから。聖地なのだから!!

なんで、こうもフジロックが老化したのか。10代20代の比率は確実に減ってると思う。それは、若者の洋楽離れにも起因すると思う。未だに洋楽のパッケージの売上ランキングの1位がビートルズなんだから致命的である。
では、なぜ若者は洋楽を聴かなくなったのか? 洋楽好きな若者も多いけど、総体的に見ての印象である。我々の時代は、特にバンドをやっていれば、にっちもさっちも洋楽だった。レッチリ、グリーンデイ、オアシス、レディへ、コールドプレイと、カリスマバンドが多かったし。

今の若者の洋楽ロック離れで考えられるのは、
・英語歌詞が分からない。
・カリスマ的バンドがいない。
・洋楽でもEDM、ポップ・シンガーの人気が高い。
・何から聴いたらいいのか分からない。
・日本のバンドの影響が凄い。
このへんが挙げられるだろう。

特に、自国のバンド・シーンの方が盛り上がってるのは、洋楽消費低迷に大きく影響していると思われる。これは、rockin’on運営のロック・イン・ジャパンの成功につられたように、次々に出現した邦楽フェス・ブームにも因る。今や夏だけでなく一年中、全国の何処かしらで邦楽フェスが行われている。SNSを見ると「邦楽ロックが好き」なんてハッシュタグもあったりして、ロックと言うジャンルを、わざわざ国限定するのだから不可思議だ。はなから洋楽は聴かない宣言でもあろう。邦楽フェスの集客が、洋楽フェスを上回っている事実もある。だから、ここ数年のサマソニなんかは、邦楽勢を優遇したりする。時代の変化とも言えるだろうが、[Alexandros]の川上洋平がオアシスに憧れ、影響されたように、世界基準のロックは洋楽にあると筆者は思ったりする。だからこそ、洋楽低迷は寂しくて仕方ない。もちろん、日本のバンドのレベルも上がっている事実は認めるし、そういう筆者もロッキン大好き人間だが。

出典:nikkan-gendai.com/articles/view/life/210855

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

 

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