映画レビュー

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』北米の興行不振が信じられないほどの娯楽傑作!

(C) 2018 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.

※注意※
このレビューには多少のネタバレが書かれています。
未鑑賞の方は十分に注意頂きますようお願い申し上げます。

北米での興行収入が想定よりも振るわなかった等、ネガティヴな情報が先行したので不安が募っていたが、蓋を開けてみれば一気に安堵と興奮が勝った。「これぞ、俺が待っていたSWだ!」と言いたくなる傑作だった。アトラクション的な速度感と、怒涛の展開と、王道の娯楽性と、宇宙が舞台なので大きな画力で圧倒させた本作に拍手だ!
SW初心者でも楽しめるほどの普遍性を貫いている娯楽作だと思うし、SWとは全世界の人間が楽しめることが絶対条件だとすれば、この映画は、その高過ぎるハードルは見事にクリアしていると思う。

『フォースの覚醒』以降、スピン・オフ乱発の決定が成され、神話が希少性を失って飽和状態になることを危惧していたが、むしろ、これだけのエンターテイメントを見せられては文句も言えない。EPVIIで宇宙の成らず者として名を馳せていたハン・ソロが如何にして、そのアウトローな人生を歩んできたのか、彼の若かりし頃の知られざるエピソードを描いた本作は、SWファンの妄想を可視化させてくれる。

ハンの本名の由来が、家族もいない孤独な人間であることからソロと名付けられたりとか、相棒チューバッカとの出会いが餌になるためだったとか、ミレニアム・ファルコンを手に入れた経緯など、ヨダレもののトリビア満載なのである。ついでに、名は出てこないが、ジャバザハットの傘下で仕事をするに至る過程も台詞で出てくる。「タトゥイーンで大物ギャングがクルーを集めているらしい」という言葉だけでも面白いじゃないか。

何よりもハン・ソロとチューバッカが隣に座って初めてミレニアム・ファルコン操縦した時にお馴染みのSWテーマがガツンと流れた時は、世界がSWに何を求めているかをハワード監督が熟知している証明にもなるほどグッとくるものだった。全身鳥肌!「待ってました!」感も半端なく、感涙モノだった。かっこよかったな~。

そして、まさかのアイツが出てきたのには驚いた。時代は帝国軍支配の銀河系。どれだけ帝国の力が強かったかは想像に易いが、まさか今回初登場の意外な人物が、意外なアイツと繋がっていたかと思うと、それだけでもファンとしては十分に楽しい。

アイツね~『ファントム・メナス』で死んだと思ってたけど、FOX時代のアニメ「クローンウォーズ」で実は生き延びてたことが判明している。下半身を見ればサイボーグ化されてるのが分かるんだけど、意外にSWって映画だけじゃ語り尽くされていない部分は多い。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。



 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 『ブラック・パンサー』を観た!社会風刺と娯楽性が融合したマーベルの新傑作が誕生し…
  2. THE ORAL CIGARETTES山中がビバラでUVERworld TAKU…
  3. 【全曲レビュー】桑田佳祐の最新作『がらくた』が凄過ぎた!大衆音楽ここに極まり!
  4. 初の武道館公演を控えるマイヘア椎木ってナゼ好かれるのか?彼の魅力を挙げてみる!
  5. 【大混戦】#TimesUp運動の影響で本年度オスカー主演男優賞はティモシー・シャ…

関連記事

  1. 映画レビュー

    マーベル史上最高傑作更新!『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 』が面白すぎる!

    最近のコミックヒーローは大変だ。単純に悪者を倒して、めでた…

  2. 映画レビュー

    『ドリーム』人類偉業の裏にあるのはIBMでなく人間の苦悩と頭脳と労力だ!

    黒人差別が横行する中で偉業を成し遂げた黒人女性の物語というと、いか…

  3. 映画レビュー

    【SF映画の金字塔更新】『ブレードランナー2049』が、映画の続編の史上最高傑作である理由

    SF映画の金字塔の続編として圧倒的な成功例続編映画の最高峰と言…

  4. 映画レビュー

    帰宅部の高校生観て何が楽しいんだよ?虹色のはずなのに虹色じゃなかった『虹色デイズ』

    中川大志が主演じゃないという前提条件を把握してないと戸惑うことにな…

  5. 映画レビュー

    マーベルの二番煎じとは言わせない!『ジャスティス・リーグ』世界中がこういうDC映画を待っていた!

    何でコレを最初から出来なかったのかと問いたくなった。これまでの『マ…

  6. 映画レビュー

    余計な台詞すら削ぎ落とし、戦争を臨場体験させる『ダンケルク』こそ真の戦争映画だ!

    21世紀の娯楽作の王者ノーラン監督が戦争映画を撮るとこうも凄いとい…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

[PR]

人気の記事

[PR]
  1. 映画レビュー

    実写化史上最も成功していると言って過言でない『美女と野獣』に感動する
  2. 映画

    日本アカデミー賞とかいう老害賞には文句しか出て来ない
  3. ハリウッド

    【SW神話崩壊?】北米で『ハン・ソロ』の興行収入が大コケ!その理由とは?
  4. 映画レビュー

    『ブラック・パンサー』を観た!社会風刺と娯楽性が融合したマーベルの新傑作が誕生し…
  5. 邦楽

    サザン40周年ライヴをLVで観る!~親近感こそサザン最大の魅力だと再確認する~
PAGE TOP