ハリウッド

『ジョーカー』の怪演で早くもオスカー最有力のホアキンは賞嫌い?

(C) 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

ジョーカーを演じるには特殊なエネルギーが必要

早くも来年のオスカー主演男優賞最有力!

日本でも特大ヒットを飛ばしている『ジョーカー』。作品の内容が衝撃的だという以外にも、主演のホアキン・フェニックスの狂気じみた怪演も評判を呼んでいる。早くも来年のアカデミー賞の主演男優賞は間違いないのではないかと言われるほどの見事な演技だった。ホアキン自身、ジョーカーを演じたことについて「即興的な演技はジョーカー役を演じるうえで大事なこと。ジョーカーには特殊なエネルギーが必要だったから」と振り返っている。

問題行動も多いがソレがホアキンの魅力

兄が売れっ子リバー・フェニックスだけに、何かと比較され業界でも変わり者と言われていた。08年には突然の俳優引退宣言と歌手転向を表明したり(後に嘘だったと弁解)、09年にはラップ・ライヴの途中で野次馬の罵声に激怒し、観客につかみ掛かる騒動を起こすなど問題も多かった。

[PR]

徹底した役作りした上の怪演は見事だった!

しかし、そんな問題行動を起こすような危うさこそ彼の役者としての魅力の源のように思える。少し取っ付きにくさを感じさせる彼だからこそ、今回の『ジョーカー』のような陰のある難しい役をこなせたと思っている。対面的には強面で無骨なイメージだが、非常に繊細な演技も秀逸だから、虐げられる者の弱さと狂気の両端を表現することが出来るのではないか。背骨の形状が分かるほど痩せこけ、体重コントロールも徹底的に行ったことも窺え、まさに満場一致でオスカー級の渾身の演技だったと断言できるホアキンだが、実は大の賞嫌いでも有名だ。

アカデミー賞なんてクソ食らえ!

09年のオスカーでは『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』で主演男優賞にノミネートされるも受賞を逃した際に、「アカデミー賞なんてクソ食らえだね。賞レースに参加もしたくないし、賞の価値を信じてもいない。まるで馬の前にぶら下がっている人参みたいだよ。それも、これまでの人生で味わったこともない、最高にまずい人参ね。そんなものほしくもない!」と一刀両断。

「完全に主観的なものだし、賞をもらうために人間どうしを争わせるなんて、世界中で最も愚かなことさ。あんなに不愉快な経験をしたのは初めてだったんだ。二度とあんな状態に身を置くのはごめんだね」と、インタビュー誌に語っていた。

(文・ROCKinNET.com編集部)
※無断転載・再交付は固く禁ずる。引用の際はURLとサイト名の記述必須。

[PR]





[PR]

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でROCKinNET.comをフォローしよう!

ピックアップ記事

  1. 半漁人の勝利!90回目のオスカー発表!
  2. ロッキンにサザン13年ぶりの降臨!昨年の桑田ソロに引き続きフェスに出る意味とは!…
  3. 何故「バルス現象」は起きるのか?その理由は日本特有の国民性と風土にあった!
  4. ワン・ダイレクションのソロ実績がビートルズに並ぶ!活動休止後の各メンバーの成績も…
  5. 『ブラック・パンサー』を観た!社会風刺と娯楽性が融合したマーベルの新傑作が誕生し…

関連記事

  1. ハリウッド

    ルーカスがディズニー批判とSW新作「嫌い」発言で波紋

    何かと賛否両論の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ですが…

  2. ハリウッド

    誰も観てもいないアンジー映画に「反日だ」と反発の不思議?

    アンジェリーナ・ジョリー監督作『アンブロークン』が反日だと…

  3. ハリウッド

    アイアンマン卒業?MCU社長も明言!『アベンジャーズ』は第4弾で最後との情報がッ!

    先月(2017年11月)は『マイティー・ソー』続編が大ヒットし…

  4. 映画

    鬼滅の刃『無限列車編』初週46億円は世界基準では大した記録ではない?

    鬼滅、国民的アニメへの布石か?まさに社会現象!…

  5. ニュース

    【徹底考察】『カメラを止めるな!』は何故ここまでヒットしたのか?を真剣に妄想する

    今年2018年の映画界隈で一番の話題と言えば『カメラを止めるな…

  6. ハリウッド

    【お前の嫁そいつじゃない】ジャスティンとヘイリー夫婦が似合わな過ぎて不満タラタラな件

    いつの間にかしっぽり地味に役所婚をしていたジャスティン・ビーバ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

人気の記事

[PR]
  1. 音楽

    ジャスティン・ビーバー新曲のスペイン語が歌えず大ヒンシュクからのブーム化
  2. 映画

    日本アカデミー賞とかいう老害賞には文句しか出て来ない
  3. 映画レビュー

    実写化史上最も成功していると言って過言でない『美女と野獣』に感動する
  4. ライブレポート

    ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017 3日目ライヴレポート
  5. 邦楽

    月曜から夜遊びでマツコから「非イケメン宣言」受けたMy Hair is Bad椎…
PAGE TOP