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【ヒットの勝算はネット戦略にあり?】恐怖のピエロ映画『IT』が公開第三週で興収首位に浮上の大ヒット!

(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

洋画離れなんて言葉が当たり前のようになって久しいが(ここ数年は洋画が盛り返しているようだが)、漫画原作の邦画が軒並みヒットを飛ばす中、『IT/イット “それ”が見えたら終わり』が公開三週目にして興収ランキングで首位に上り詰めたという。まず、映画の興収推移は初週が最も多く、そこから盛り返すこと自体が珍しい。1週目は『マイティー・ソー』最新作に次ぐスタートダッシュ、二週目も二位をkeepするもEXILEの不良映画に首位を譲っていたが、遂に首位奪還! 興収も累計約11億4,500万円と、R指定のアメリカ産ホラー映画としては破格のヒットだ。まさか日本でここまでヒットするとは夢にも思わなかった。非常に珍しい現象である。
対比としては、この11億円は今年2017年の年間興収トップ50に値する成績で、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』と並ぶ。それを、たった3週間で達成してしまったのだから凄い。
日頃はホラー映画を観ない10代の女子に受けているようで、主に若者、学生が複数人のグループで観に来たりしているのがヒットの要因に繋がっているという。最近の若年層は1人でホラー映画を観に行く勇気が無いのだろうか? なんて、意地汚い偏見を言うのもバカバカしい。実は、この集団鑑賞行為こそが、本作のヒットの最大の要因なのだから。

ネット戦略が鑑賞意欲を高めた?

このヒット要因は、YouTubeを中心にデジタル面でのプロモートに注力した宣伝の効果と言われている。
というのも、ここ最近では、YouTubeなどの動画共有サイトに動画を投稿し、プロモーションに活用する企業が増えているという、それがどの程度の購買結果に繋がるのかは未だに具体的な指標は示されてはいないものの、電通とGoogleがYouTubeのデータをもとに共同で調査した結果、動画によって商品を購入する意欲が「ある」と答えた人は、動画を見ていない人の約1.9倍にも高まったという。テレビショッピングのように、テレビで同様のことをしても2倍にはならないという。非常に高い値であることが示されている。
また、実際に商品を購入した消費者が「YOUTUBEを見たから」と答えた割合が15%にもなることも明らかとなった。しかも、映画やゲームなどの娯楽分野で顕著に表れたという。

ただ、電通インタラクティブ・メディア局の吉羽一高氏は「YOUTUBEだけに宣伝しても意味はない」とし、その理由を次のように述べている。

「テレビCMとYouTubeを連動させたある企業のキャンペーンの結果を分析したところ、『テレビCMとYouTubeの動画の両方を見た』と答えた人は約27%、『YouTubeのみを見た』と答えた人は約3%だった。つまり、多くの人はテレビCMしか見ていないということだ。テレビCMで多くの人にリーチし、YouTubeは商品に興味を持った人を誘導する“受け皿”として活用するのが効果的だろう」
引用:https://japan.cnet.com/article/20401757/

この『IT』の場合は、特筆するほどテレビCMが大量に放送されたわけでもない、低予算ホラー映画としては平均的だった。しかし、公開直前にテレビでCMを目にすることが多かった気がする。既に北米で社会現象となるヒットをしたという話題性もあり、しかも、恐怖のピエロ“ペニー・ワイズ”のインパクトも観客の関心に繋がり、鑑賞意欲に結びついたと想定できる。現に、シネマトゥデイがYOUTUBE上で公開した予告編動画は180万回も再生されている。同時上映で公開週に『IT』を抑えて首位発進となった『マイティー・ソー バトルロイヤル』でさえ98万回である。他媒体で本作を認知してからYOUTUBEに流れ予告を見て関心を煽る、そこでのプロモート力が、鑑賞意欲に繋がったか想像するに容易いだろう。

イベント・ムービー化が大ヒットの秘密!

また、15歳から69歳に向けた調査結果をみると、若い男女の意欲度が高かったという。
このように若い世代にドンピシャにハマると、“イベント・ムービー”化することがある。要は、集団で映画を観に行く“イベント”となるのだ。都内の劇場では、10人単位で映画館に来た学生グループが多く見受けられたという(by都内の劇場支配人)。この現象は『貞子3D』や、『ドント・ブリーズ』、今も公開されている『ゲット・アウェイ』など小規模ホラー映画に共通して見られる。イベント・ムービーとなれば、自ずと動員数もぐんと上がり、今回のような大ヒットに結びつくというわけだ。ホラー映画は不調と言われる洋画にとっての鉱脈になるかもしれない。

ピエロ役の俳優も「イケメン」と評判!人気爆発の予感?

ペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドの素顔にも注目が集まった。個人的には、ピエロのメイクを落としてもピエロ顔だったと思ってるのだが(笑)女性映画ファンを中心に「イケメン」と好評。人気が急上昇している。やさぐれたハリー・スタイルズ? 育ちが良かったマコーレ・カルキンのような印象しかないのだが? あまりに劇中のピエロがおぞましく、素顔とのギャップがイケメンに思わせているのかも知れない。

個人的には、この映画の成功の要因のひとつとしては、ホラー映画で描かれるピエロという奇異な存在。そして、遊園地のお化け屋敷的な娯楽描写に終始したところにあったと思う。心理的な恐怖や、『SAW』のような無駄な残虐描写に偏向せずに、エンターテイメント映画として成立してたからこそ。内容的にもイベント・ムービー向きなのである。実際にYahoo映画での評価も★4個と好評である。

既に続編の制作も決定してるので、これを機に劇場に足を運んでみてはいかがだろうか?

引用:https://japan.cnet.com/article/20401757/
参考出典:http://realsound.jp/movie/2017/11/post-128185.html

(文・ROCKinNET.com)
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